大山3発!阪神6点差を大逆転勝利 新庄ビッグボスお手上げ「3本目、やっぱり行ったな」

 「阪神9-7日本ハム」(3日、甲子園球場)

 新庄ビッグボスもお手上げやで!!阪神・大山悠輔内野手(27)が、球団選手では12年ぶりの甲子園での1試合3本塁打を放ち、20年以来の6点差逆転勝利へ導いた。二回に5年連続2桁となる10号ソロを放ち、四回は今季初の2打席連発となる11号ソロ。八回は12号ソロで逆転へつなげた。チームは3連勝。16年ぶりに甲子園へ“帰還”した日本ハム・新庄ビッグボスに主役の座は譲らなかった。

 今季最多4万2574人の観衆も思わず「ウソやろ!?」と声を発してしまうほど、大山の打棒は神がかっていた。劣勢ムードをはね返す一心で、相棒のバットをグッと握りしめる。覚醒モード突入の背番号3は本物だった。大逆転勝利の猛攻を呼ぶ3発目の一撃に、ファンは狂喜乱舞だ。

 「誰一人諦めている選手はいなかった。とにかく塁に出る、一点でも追いつく。その気持ちだけでした!!」

 何かやってくれそうな雰囲気が漂っていた。2点を追う八回1死。堀に2球で追い込まれたが、好球必打を狙う。3球目に内角へ投げ込まれた145キロ直球を強振。確信歩きするほど完璧な12号ソロが左翼席に着弾し、虎党の熱気が充満した。

 新庄ビッグボスも「3本目はなんか行くんじゃないかなと見ていたら、やっぱり行ったな」とお手上げ状態。この一発が猛攻の起点となり、一挙4点の逆転劇へと導かれた。

 大山無双の幕開けは3点を追う二回無死だった。上沢の初球、外角高め144キロカットボールを逃さない。左中間席に飛び込む10号ソロ。生え抜き選手では鳥谷敬以来、右打者の生え抜きでは岡田彰布(デイリースポーツ評論家)以来となる5年連続2桁本塁打を達成した。

 勢いは止まらない。6点を追う四回1死からまたしても上沢の初球の146キロ直球を捉え、中堅左へ11号ソロで2打席連発だ。

 すでに中心選手だが、常にあるのは危機感だ。「(ポジションは)勝ち取っていかないと自分の生きる道がなくなってしまう」-。本職の三塁だけでなく、左翼や一塁の出場もあるが、生きる道を確立するために試合で全力プレーは怠らない。

 18年9月16日・DeNA戦以来の3発。交流戦5発目で、交流戦本塁打王に躍り出た。「スコアラーさんやいろいろな方が情報やデータを準備してくれている。たくさんの手助けあっての結果で感謝を忘れずに。この勢いを明日につなげられるように頑張りたい!!」。快音が止まりそうな気配は全くない。

 ◆6点差逆転 阪神で今季初。過去に6点差以上を逆転勝ちしたのは2020年11月5日・ヤクルト戦(甲子園)の1-7から最終8-7以来。

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