阪神・ドラ1森木“プロ初星”圧巻の6回0封8K「リベンジ」成功 秋山助言で日々成長

 先発し力投する森木(撮影・石井剣太郎)
 1回、得点を許さず投げ終え、叫ぶ森木(撮影・石井剣太郎)
 先発し力投する森木(撮影・石井剣太郎)
3枚

 「ウエスタン、阪神6-0広島」(25日、鳴尾浜球場)

 ウイニングボールを受け取っても、いつもと変わらぬ、りりしい表情だった。なぜなら、通過点だから-。阪神ドラフト1位・森木(高知)が“プロ初勝利”。最長となる6回を3安打無失点の好投は、未来のエースへと成長する第一歩だ。

 「手ごわい打線というのは分かっていましたし、リベンジの登板になるんじゃないかなと思いながら」。雪辱の一戦と位置づけた公式戦2度目の先発登板。初先発だった4日・広島戦(由宇)では4回6失点とホロ苦い結果に終わっていた。

 初回は先頭・羽月を味方の失策で出塁を許し、続く中村奨に左前打を浴びて無死一、二塁のピンチを招いた。それでも、林を145キロスプリットで一ゴロに打ち取ると、素早いフィールディングで3-6-1の併殺を完成。最後は4番・末包を自己最速タイ155キロで空振りの三振に斬り、「ヨッシャー!」と雄たけびを上げた。

 五回以外は毎回走者を背負いながらも要所を締めた。カーブやスライダーなど変化球も駆使し、毎回の8奪三振。6回95球は「7、8割の力感の中で、自分がどういうボールを投げたいのかイメージしながらやっていたので、バテるとかはなかった。七回行けと言われても、行けるくらいのスタミナは残っていました」と余力を残しての降板だった。平田2軍監督も「へばったなんて感じない」と目を細める。

 大先輩の教えを日々、吸収中だ。キャッチボールは連日、秋山とペアを組む。体重移動などの助言を受けているといい「理想に少しずつ近づいてる。勉強になっています」と成長のヒントを得ている。

 次回は100球をメドに登板する予定で「1軍の初勝利がうれしいと思うので」と右腕。この1勝をスタートに、将来は1軍の舞台でたくさんの白星を積み上げる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス