阪神・佐藤輝、サヨナラに大はしゃぎ 願いに応えた!21イニングぶりタイムリー

 サヨナラでの勝利に歓喜する 佐藤輝ら阪神ナイン(撮影・飯室逸平)
 3回、中前タイムリーを放つ佐藤輝
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 「阪神3-2ヤクルト」(5日、甲子園球場)

 火を噴くような痛烈な打球を放ち、阪神・佐藤輝明内野手(23)が連続無得点に終止符を打った。甲子園に多く詰めかけた子どもたちをとりこにする一打。「めちゃめちゃ盛り上がったんで、すごいうれしいです」と爽やかな笑顔を浮かべた。

 2点を追う三回1死一、二塁のチャンス。近本と中野の連打を無駄にしたくはなかった。フルカウントから、高梨が投じた内角高めの145キロ直球を強振。右腕のグラブの横を抜ける中前適時打となり、二走・近本が本塁に生還した。

 自身、3試合ぶりの安打がチームの21イニングぶりの得点に。「自分のスイングをしようと心掛けていただけ」とサラリと話したが、同点の七回2死でも今野から右前打を記録。4月24日・ヤクルト戦以来の複数安打となり「昨日、おとといと悪くなかったので、なんとか安打が出て欲しいなと思っていました」とホッとしていた。

 「こどもまつり」と題された、ヤクルト3連戦。バックスクリーンのビジョンに子どもの頃の宝物が表示され、子どもたちも視線を向けていた。佐藤輝が選んだのは「レゴブロック」。自由な発想を頼りに、ブロックを組み立てることに夢中になっていたという。

 「小学生くらいまで好きで、とりあえずデカいやつを買ってもらって、1回完成させてから自分で考えたやつをたくさん作っていました」

 当時、レゴブロック同様に楽しみだったのが、少年野球で本塁打を打つことだった。ボールを飛ばすコツについては「ご飯をいっぱい食べてください」とニヤリ。野球少年、少女へ「一番は楽しく。怒られることを気にすることなくできたら」と心から野球を楽しむようエールを送った。

 そんな子どもたちの憧れであり続けるためにも、バットで夢や希望を与えていく。

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