阪神・西純「良い報告ができる」 創志学園・長沢監督「一喜一憂せずにやりなさい」
「巨人1-8阪神」(1日、東京ドーム)
5月反攻を目指す阪神にイキのいい右腕が名乗りを上げた。3年目の西純矢投手(20)だ。今季初登板初先発し、150キロ超えの剛球連発。高速フォークも駆使して巨人打線を7回3安打8奪三振、1失点に抑え、昨年5月以来となるプロ2勝目を挙げた。
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今夏限りで創志学園の監督を勇退する長沢宏行監督(69)は日頃から同校の教え子・西純の活躍を楽しみにしている。「デイリーが1面で西のことを書いてあると、10部くらい買うんですよ(笑)」とウキウキだった。
プロ入り後も、西純と密に連絡を取ってきた。「1軍に居続けるためにはバランス感覚が大切だ。ファームで勝っても給料は上がらない。勘違いをせず、バランス感覚を大切にしなさい。一喜一憂せずにやりなさい」と心構えを説いたという。
入団後、西純が「成長できる環境で毎日が楽しい」と向上心を高く持って野球に取り組んでいる姿勢を知り、長沢監督も安ど感をにじませた。「僕にとっては勝利こそが大きなプレゼントですからね」と飛躍を願い、ゆくゆくは「1億円プレーヤーを目指してほしい」と期待も大きい。
最高の勇姿を届けた西純も「良い報告ができる。今日もすぐに連絡したい」と笑顔だった。投手としての礎を築いてくれた恩師へ-。ここから恩返しの白星を積み重ねていく。(デイリースポーツ・関谷文哉)
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