阪神 三重殺なんの“ウル虎”連勝!失策乗じゴロで加点 こつこつ3得点で価値ある1勝
「阪神3-1中日」(27日、甲子園球場)
“ウル虎”連勝や!!阪神が二回に敵失で同点とし、三回は糸原健斗内野手(29)の二ゴロで勝ち越した。四回は23年ぶりの三重殺を喫して逸機。嫌な雰囲気が漂ったが、五回も糸原の遊ゴロで加点し、タイムリーなしで奪った3点を守り切った。恒例イベント『ウル虎の夏2022』で着用するド派手ユニホームのお披露目試合で、堅実なゲーム運びを展開。価値ある勝利をつかんだ。
この展開でも勝利を手にできたのは、この日がお披露目となった『ウル虎ユニ』のおかげかもしれない。
はっきり言って締まらない試合だった。初回2死一、二塁の失点は右翼・高山がグラブに当てながら落球した適時打だ。中日も適時失策を含む2失策以外にも、お粗末なプレーを連発していた。
極めつきは四回、阪神が食らった三重殺。二走の糸井がアウトカウントを勘違いしたのか、ベースを離れていたことで起こったチーム23年ぶりの不名誉。矢野監督も「本当に恥ずかしい、あってはならないプレー。流れがあるんでね、俺も嫌だなと思って見ていたけど」と振り返る。
めったにない三重殺で得点機をつぶしながら、それでも勝った。しかも、大山を欠き、3番・中野、4番・佐藤輝で臨んだ新打線が奪った3得点は、相手失策と、糸原が三、五回に放った内野ゴロの間の3点だ。21日のDeNA戦では、小野寺が代打逆転満塁弾を放っても逆転を許して勝てなかった。今季の阪神はやることなすことすべてが裏目に出て、歴史的な敗戦を重ねてきた。
だからこそ矢野監督は、この日の勝利に価値を見いだす。
「きれいな点の取り方じゃないけど、逆にこういうのが今まで少なかった。ある意味いい攻撃ができたかな」
指揮官は今カードの中日戦へ向けて、こう話していた。「アウトになっても1個進めるとか。しぶとさが大事。そういうゲームをしっかりやっていきたい」。いわば“有言実行”でもぎ取った勝利であった。
そして、もう一つ、この展開でも勝てた要因になったであろう選手の存在を挙げる。「めちゃめちゃベンチで声を出してくれているよ。まずきょうは、フミの存在というのが声でね、もり立ててくれたかな」。出番こそなかったが、26日に1軍昇格を果たし、今季初めてベンチに入った原口だ。
「きょうのような、しぶとい点の取り方にプラスしてタイムリーやホームランをね。そういう攻撃が見たい」。一向にかみ合わなかったチームがつかんだ“ウル虎勝利”での2連勝。この価値ある1勝を何としても大型連勝へとつなげたい。
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