セ最悪の開幕9連敗に阪神・井上ヘッド「ここから行こうぜ、ということ」チームの姿勢にも言及

 「巨人9-5阪神」(3日、東京ドーム)

 阪神は初回に先発・ガンケルが中田に満塁弾を浴び、七回には守備のミスも絡んで一挙4失点と突き放された。打線は六回に糸井の2ラン、八、九回にも反撃の姿勢を見せるが大量失点が響いた。

 阪神の井上ヘッドコーチは「波があれば、こんなんで勝っちゃったよっていうのと一緒で、もがけばもがくほど、例えばいい方に転がるんだったらもがきまくるけど、その中で平常心でやってくれ、いつものようにやろうぜということは言い続けている。でも、その中でも随所にチャンスで打てないとか、そこで打球処理を誤ったとか、いろいろな。例えばピッチャーの配球がとか、一発打たれたとか、いろいろありますけど、どこかで早くこの負の連鎖というか、それを払しょくしたいという気持ちでやってはいるんですけどね」と苦しい胸の内を明かした。

 その上で「ちんたらちんたらキャンプからやってるからだとか、練習の態度が悪いからだとか、気を抜いているからだということがあるかと言えば、そうではないわけで。そこはメディアプラスファンの方にも、そういうふうに、どうなってんねん、いつ勝てんねんと。もちろんオレたちはいつも勝ちたいというのは分かっている。でも、そこで僕ら側ができることっていうのは、こういう現状を受け止めて、選手たちを信じてあげるしかないと思うので。そこは僕も監督の気持ちも察しますし、選手たちがもがいているところも見ていますから。今は本当に選手を信じて、ひとつのボールに集中するということを言い続けてあげるだけかなと」と語った。

 次カードは本拠地・甲子園に戻って5日からDeNAを迎え撃つ。「カードが変わるから、月が変わるからといってきたけど、(開幕カードは)地元開催、ホーム開催と言っても京セラドームだったわけで、ある意味アウエー感もあるし。『甲子園で出直し』というようなことを選手個々にも伝えましたし、9(連敗)というのはね、借金9を返すのはなかなかですけど。そこはポジティブに捉えるなら、やっと地元ですから。ここから行こうぜ、ということですから」と力を込めた。

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