虎激震!開幕投手白紙 青柳コロナ濃厚接触者で絶望的…藤浪3・25急浮上
「オープン戦、ソフトバンク6-9阪神」(16日、ペイペイドーム)
阪神は16日、自身初の開幕投手に決まっていた青柳晃洋投手(28)が新型コロナウイルス陽性者との濃厚接触の疑いがあるため、自主隔離とすることを発表した。今後の予定は未定で、3月25日・ヤクルト(京セラ)での先発は絶望的な状況となった。開幕まで残り10日を切った段階で大役は白紙となり、開幕2戦目を予定していた藤浪晋太郎投手(27)が“代役”として浮上した。
ソフトバンクとのオープン戦が行われている裏で、想定外の事態が起こっていた。
青柳はこの日午前、予定されていた18日・オリックスとのオープン戦(京セラ)の先発に備えて鳴尾浜での残留練習に参加。その後、コロナウイルス陽性者との濃厚接触の疑いがあるためPCR検査を受検し、「陰性」を確認した。
だが、復帰のメドを含めて今後の予定は未定となっており、25日・ヤクルトとの開幕戦(京セラ)の先発登板は絶望的な状況となった。
誰も責めることはできない。オミクロン株がまん延する状況だけに「こればっかりは仕方がない。全員で何とかしていくしかない」と話した矢野監督。「ヤギはこういうことをプラスに変えられるやつなんで。しっかり受け止めながら、またこれをバネにできる選手」と青柳の心情をおもんぱかりながら、復帰後の奮闘を期待した。
これで阪神は開幕を9日後に控える段階で、開幕投手が白紙となる緊急事態となった。突然の事態とあって、指揮官も代役候補について「いやいや、まだそれは…」と話すにとどめたが、ローテーション投手は開幕に向けて逆算して最終調整に入っている段階だ。ここから大きく日程を変更することは難しい。
そこで“代役”として急浮上するのが藤浪だ。開幕2戦目、26日・ヤクルト戦の登板を想定して調整を進めているだけに、思わぬ形で2年連続の大役を任される可能性が高まる。1年前も大本命と目されていた西勇が、キャンプ終盤でぜんそくの症状が悪化したこともあって大抜てきされた。
昨季、ヤクルトとの神宮での開幕戦では勝ち投手にこそなれなかったものの、5回2失点で白星に貢献。そこからチームは3連勝を決め、前半戦の快進撃が始まった。前回登板した12日の中日戦では5回を無安打無失点。初回先頭打者に四球を与えながらも、その後は1人しか走者を出さない快投を見せたばかりだ。藤浪ならきっと、この緊急事態を救ってくれる。
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