【狩野恵輔氏の眼】阪神・梅野“違い”を見せた梅ちゃんバズーカ

 「オープン戦、阪神10-3広島」(8日、甲子園球場)

 “経験の差”を見せた阪神・梅野の送球プレーだった。三回1死二、三塁で三走・大盛の大きいリードを見逃さず、けん制で刺した。

 捕手としては、相手打者のバットにボールが当たった瞬間、三走が本塁に突っ込んでくる“当たりゴー”を警戒する場面。ただ、三塁送球が逸(そ)れれば、本塁生還を許すことになり判断が難しい。そんな危険性がある中、冷静かつ思い切って送球するあたりは経験の違いともいえる。

 先発・西勇とは相性の良さを感じる。“あうんの呼吸”で、西勇の投げたいボールなどの意思をくみ取っているような配球。開幕2カード目で対戦する広島を相手に上々の内容だったのではないか。

 打つ方は本来の持ち味といえる左方向へタイムリー。ここ数年はチームバッティングで右方向が目立つが元々は引っ張るタイプだ。状況に応じてフルスイングするのも面白い。

 梅野からは昨年以上の充実度を感じる。FA権を行使せず残留を決めたこともあり、春季キャンプから落ち着いて野球に打ち込めているように見える。梅野には昨年以上の成績が期待できる。

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