阪神・ドラ1森木 シート打撃で圧巻4K&最速151キロ 1軍級相手に被安打わずか「1」
阪神ドラフト1位・森木大智投手(18)=高知=が8日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で行われた2軍練習で、初めてシート打撃に登板した。1軍から参加したメンバーを含む打者7人に対して36球を投じ、1安打4奪三振、1四球。最速151キロを計測し、視察した矢野監督からは高い評価を受けた。このまま問題がなければ、11日の教育リーグ・中日戦(鳴尾浜)で“プロ初登板”する予定だ。
楽しみは増すばかり。虎の未来を担うであろう男が、また新たな一歩を刻んだ。森木が初めてシート打撃に登板。最速151キロを計測した自慢の直球を主体に、カーブ、スライダー、スプリットを交え、打者7人から4三振を奪った。
「久々の実戦形式で、どんな感じになるのかなと思ったんですけど。真っすぐを中心に、どんどん押していくピッチングをしようと思っていたので、テーマ通りにできたんじゃないかなと思います」
堂々と腕を振った。先頭・遠藤には12球粘られたが、スライダーで空振り三振に。続く木浪は詰まらせて中飛、坂本はカーブで空振り三振と1軍から参加したメンバーを着々と抑えた。中野には初球の甘く入った直球を中前へはじき返されたが、許したのはこの1本のみ。陽川、高山は空振り三振に仕留めた。
登板後は「打者が立って、向こうも真剣に打ってくる中で、自分の真っすぐをゾーンに投げられたのが一番の収穫」と少し火照った頬をほころばせた。
矢野監督も視察に訪れ、打者と対するドラ1右腕の姿を初めてチェック。コロナ禍の影響で野手陣の調整が十分ではないものの「それを差し引いても、やっぱり良いものを持ってる」と目を細めた。「1軍相手にどうなのかというのは俺も早く見てみたい。能力的には、スケール感というか、日本代表に入っていけるような素材を持っている」と絶賛だ。
安芸キャンプ中にチームがコロナ禍に見舞われた影響で当初の予定から2週間ずれ込んだ。ただ、安藤2軍投手コーチは「順調に投げられた」と話し、「問題なければ11日に投げようかな」と、11日の教育リーグ・中日戦に中継ぎで1イニングに登板させる方針であることを明かした。
「変わらず、自分の真っすぐが自信あるので、どんどん押していけるように」と実戦デビューを心待ちにする黄金新人。剛腕が、いよいよベールを脱ぐ。
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