阪神・糸井 開幕スタメンへ豪快弾 指揮官「(左翼)全然決まってない」

4回、2ランを放つ糸井。投手・滝中(撮影・高部洋祐)
佐藤輝(左)に迎えられタッチする糸井(撮影・田中太一)
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 「オープン戦、阪神3-1楽天」(6日、甲子園球場)

 2年ぶりの開幕スタメンを奪い取る。思いを乗せた阪神・糸井嘉男外野手(40)の打球はグングン伸びた。「今も本番も一緒なので、自分の場合は。結果が出るように頑張りました」。バックスクリーンに飛び込むオープン戦1号2ラン。衰え知らずの超人が豪快な一撃で聖地を沸かせた。

 「寒いです。この時期は外が寒いので、40歳になると。体…動けへん!ちょっとアップ長めにしたりやってます。やっぱりお客さんが入った甲子園は最高なので、それは誰もが分かっていることなので、気持ちいいです」

 1点リードの四回1死二塁。滝中に対してカウント2-2から3球連続ファウルで食らいつき、8球目の直球をフルスイングで捉えた。「追い込まれていたので、変化球を粘れて真っすぐに対応できたっていう内容が良かったです」。二塁ベースまで息を切らしながら全力疾走。その後は徐々にスピードを緩め、余韻をかみしめた。

 今春キャンプでは若手に交じりながら40歳の体にムチを打ち、ほぼフルメニューを消化して完走。実戦でも出場6試合全てで安打を記録し、矢野監督からキャンプの野手MVPに選ばれた。左翼のレギュラー本命だったロハスは現在、オープン戦打率・154。アピールを続ければ、糸井にもチャンスはある。

 「全部大事なので。(開幕スタメンを)目指しているのは目指していますけど。自分の納得いく1日を過ごして、それを継続していくだけだと思います」

 昨季は主に代打で77試合に出場。打率・208、3本塁打、18打点に終わり、V逸と二重の悔しさを味わった。指揮官は左翼のレギュラーに関して「全然決まっていない。まだまだ試合が残っているんで」と話し、今後の結果次第とした。阪神で40歳以上での開幕スタメンとなれば、43歳で出場した2020年の福留孝介以来。チームも、虎党も、背番号7のさらなる奮起を待っている。

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