中田良弘氏の視点「二遊間が良いとピッチャーも乗れる」阪神-楽天戦を評論
「オープン戦、阪神3-1楽天」(6日、甲子園球場)
1985年に12勝を挙げ、日本一に大きく貢献したデイリースポーツ評論家・中田良弘氏が本紙の解説を務め、二塁&遊撃の守備力をこの試合のポイントに挙げた。
マウンドにはルーキーの桐敷。二回、先頭の辰己が詰まりながら放ったボテボテのゴロに対し、二塁・熊谷が素早く前進して一塁に送球し出塁を許さなかった。四回1死からは和田が放った二遊間へのゴロを、遊撃・木浪が横っ跳びで好捕。中前に抜けそうな当たりをアウトにしたことで、スタンドからは大きな拍手が送られた。
中田氏は「ああいうプレーを見せられるとピッチャーも乗っていけるよね。和田の後、島内の打球も内野安打にはなったけど、難しい打球を横っ跳びで捕ってくれた。やっぱりピッチャー中心の守りの野球をしていくことを考えれば、二遊間の守備力は大事だと感じさせたゲームだった」と評する。
プロ野球では「4アウトを取ることは難しい」という言葉がある。本来なら3アウトでチェンジのはずが、エラーで走者を出してしまう。ダブルプレーに仕留めたと思われた打球で、併殺を奪えず走者を一塁に残してしまう。これらの走者は失点につながりやすいと言われるだけでなく、次回以降の打順の巡りなどゲームの流れを左右することになる。
投手目線から見ても「ヒットはしょうがないと割り切れるが、打ち取った打球、イージーな打球がアウトにならないと心理的にもね。みんな顔には出さないけど、内心、イライラしたりもする。ファインプレーはいらないから、イージーアウトはしっかり取ってほしいというのは、そういうところなんだよね」と解説した中田氏。この日、桐敷は4回無失点に抑え、打たれた安打は内野安打1本。ルーキー左腕の快投を支えた要因の一つに、木浪と熊谷の好守備があった。
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