阪神 開幕ローテ見えた 開幕投手最有力の青柳「イニングをしっかり投げる」

 開幕ヤクルト3連戦での先発が見込まれる(左から)青柳、藤浪、ガンケル
 キャッチボールで汗を流す青柳(撮影・神子素慎一)
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 悲願のリーグ優勝へロケットスタートや!開幕投手最有力の阪神・青柳晃洋投手(28)が3日、先発する4日・楽天戦に向けて甲子園で最終調整した。25日からのヤクルトとの開幕カードには青柳、藤浪、ガンケルの3人が先発マウンドに上がる見通しで、29日からの広島3連戦は西勇、伊藤将、秋山の先発が予想されており、開幕ローテの骨格が見えてきた。

 気負うこともなければ、焦ることもない。4日の楽天戦に先発する青柳は普段通りキャッチボールやダッシュなどで汗を流し、4イニング程度の調整登板に向けて準備した。ちょうど3週間後の25日がヤクルトとの開幕戦。自身初の大役に期待は高まるが「本当に決まっていないので」と白い歯を見せた。

 昨季は13勝、勝率・684でリーグ2冠。今春のキャンプでは元中日・山本昌氏から伝授された新シンカーに挑戦するなど、シーズン15勝の目標を達成するために貪欲な姿勢で進化を目指した。「まず球数だったり、イニングをしっかり投げられることが一番になってくる」。いよいよ仕上げの時期に入る。

 5日の同戦に先発予定の藤浪も「しっかりアピールできるようにしたいですし、その上で意図したアウトが取れるように」と気合を込めた。キャンプ中は実戦4試合に投げて防御率1・80。矢野監督から2年連続で投手MVPに選ばれるなど、首脳陣の評価も日に日に高くなっている。

 6日の同戦にはガンケルが先発する予定。腰の張りを訴えていた助っ人右腕の回復具合は順調で、そのまま3週間後の開幕カードも青柳、藤浪、ガンケルとなる見通しだ。開幕ローテ候補の投手陣は逆算して調整登板させていくか?と問われた指揮官は「それはどこもそうでしょう」とうなずいた。

 週明け8日からの広島2連戦には“鯉キラー”の西勇、伊藤将、秋山がマウンドに上がる。カープ戦の通算防御率は西勇が2・80、伊藤将が1・09、秋山が2・67。3銃士はそろって開幕2カード目の同3連戦に向かうことになりそうだ。

 ドラフト3位・桐敷(新潟医療福祉大)は、4日からの楽天3連戦中に3~4イニングを投げる予定。藤浪の調整に狂いが生じれば、開幕2戦目の先発に抜てきされる可能性もある。いずれにしても、矢野虎ラストイヤーの開幕ローテは盤石の陣容。昨年に続きスタートダッシュを決め、今年こそ最後までVロードを走り抜く。

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