【狩野恵輔氏の眼】阪神・藤浪は“腕のたたみ”で制球安定

 「オープン戦、ヤクルト4-9阪神」(27日、ANA BALL PARK浦添)

 先発ローテ入りを期待される阪神・藤浪は、昨年と比べ、制球力安定のため“腕のたたみ”をコンパクトにしているように映った。

 藤浪は高身長で腕も長い。これまで、長い右腕はテークバックからトップに来るまで時間がかかっていた。自然と右腕が遅れて出てくる状態となり、リリース時が腰の捻転に追い着いていなかった。言い換えれば、右腕が間に合っていなかった状態だ。

 ただ、この日は右腕を早くたたむことでトップまでの時間を短縮。腰の捻転と、うまくかみ合わせ制球の安定につなげている。

 もうひとつの注目点はリリース。これまでテークバックから力を入れて投げていたが、この日はリリース時のみに力を入れていた。制球も安定。右打者にも、しっかり投げていた。もう昨年までの“恐る恐る”投げていた藤浪ではない。

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