阪神・小幡 ランニング満弾「いい感じでスイングできた」二遊間筆頭候補不在の中で存在感

 6回、満塁の好機でランニング本塁打を放ち、梅野(左)とタッチを交わす小幡(撮影・西岡正)
 6回、ランニング満塁本塁打を放つ小幡
 6回、中越えにランニング満塁本塁打を放ち、本塁へ生還する小幡(撮影・西岡正)
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 「阪神紅白戦、紅組2-4白組」(5日、宜野座村野球場)

 激戦の二遊間争いが始まった。高卒4年目の阪神・小幡竜平内野手(21)が5日、今季チーム初実戦となる紅白戦に白組の「2番・遊撃」で先発出場。逆転のランニング満塁本塁打を含む2安打4打点と大暴れした。高卒2年目の高寺望夢内野手(19)も2安打。糸原、中野と二遊間のレギュラー筆頭候補がそれぞれ不在の中、若虎が存在感を示した。

 先輩にも、後輩にも、絶対に負けるわけにはいかない。小幡が燃える思いをバットに込めた。2点を負う六回2死満塁の絶好機。小川の直球を「しっかり仕留めたいと思っていたので」と迷いなく振り抜き、打球は前進守備を敷いていた中堅・近本の頭上を越えた。

 3人の走者が生還。背番号38も中継プレーが乱れる間に本塁を陥れた。白組の勝利を呼び込む逆転のランニング満弾。「いい感じでスイングすることができました。三塁まで行った時に『行け行け行け』と。大山さんの声がめっちゃ聞こえて」と笑顔で振り返った。

 二塁の糸原が新型コロナウイルスに感染し、遊撃の中野は下肢のコンディション不良で2軍キャンプに参加中。二遊間のレギュラー筆頭候補が不在の紅白戦で「このチャンスを生かせるように」と気合十分だった。初回は伊藤将から左翼線二塁打。今季に懸ける思いをバットで体現した。

 昨季は1軍戦43試合に出場。強肩を生かした守備力には定評があり、課題の打撃力が向上すればレギュラー奪取にも近づく。ライバルの木浪や高寺もアピールした今年初の実戦。矢野監督は「中野が向こうに行ってるし、ショートは大いにチャンスがある」とさらなる競争激化を求めた。

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