阪神・青柳 15勝達成へ今季もマー君流調整法 昨季金言で“気づき”後半戦失速回避

 笑顔を見せる青柳(撮影・田中太一)
 キャッチボールをする青柳
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 阪神の青柳晃洋投手(28)が13日、鳴尾浜球場で自主トレを公開した。昨季は25試合登板で13勝6敗、防御率2・48だった中、後半戦も5勝4敗と大きな失速なくシーズンを完走。その要因と、東京五輪を共に戦った楽天・田中将から授かった金言を明かした。今季は開幕から“マー君流調整法”で調子の波を抑え、目標である15勝を達成する。

 金言が躍進を支えていた。日本球界の最高峰ともいえる投手の言葉に、青柳は新たな気づきを得たという。

 「楽天の田中さんと話した時に、試合2日前にやるピッチングで『その週の自分の体を確かめるためにやっている』という話をしてもらって、すごい勉強になりました」

 これまでは「良いボールを投げようと思ってやっていた」という登板2日前のブルペン投球。中4日が一般的な米大リーグにおいて、体調に敏感である必要があった田中将の調整法を知り、同じ意識を持つようになった。

 東京五輪後の後半戦では、8月24日のDeNA戦で勝利後、10月5日の同戦まで白星から遠ざかった。その時期に映像を見返すと、疲労に伴って上体が起き上がり、制球面に微妙な狂いが生じていることが判明。そこで、体の状態確認に対する田中将の言葉や意識が、自身の中で「すごい生きてきた」と話す。

 「そういう時に、改善する(ための)体の動きも結構あるので、一回やってみて、投げてみてというのをずっとやっている」と青柳。コンディションと向き合い、改善策を導き出しながら戦った中で、後半戦は5勝4敗。一昨年は後半戦(9~11月)に1勝6敗と負け越しただけに、大きな失速は回避した。

 好不調を把握することの重要性を学べた昨季。「もっと楽にイニング(数)が投げられたかもしれないですし、もっと良い防御率を出せたかもしれない」。今季は開幕から実践し、目標である15勝を目指す。

 この日は風速9メートルの強風が吹き荒れる中、キャッチボールやノックなどで汗を流した。開幕に照準を合わせたマイペース調整を行っているが、宜野座では「少しでも実戦は多く投げたい」と準備をしていく考えだ。その上で「開幕投手になりたい」と改めて宣言。“マー君流調整法”で、1年間フル回転する。

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