阪神ドラ4前川“霊長類最強”になる 同郷レジェンド沙保里の「強さ」憧れ

 同郷の偉大な先輩を追いかける。阪神ドラフト4位・前川右京外野手(18)=智弁学園=が4日、地元・三重県津市内のグラウンドで自主トレを公開。約2時間半、キャッチボールやフリー打撃などで汗を流した。同じ津市出身でレスリング五輪3連覇の吉田沙保里氏(39)への憧れを口にし、“霊長類最強”を目標にプロで活躍することを誓った。

 心地良く汗を流した故郷の地は、手本にすべきアスリートを生んだ場所でもある。前川が“霊長類最強”を目指す。元レスリング日本代表・吉田氏と同じ津市出身。「会ったことはないですけど、よく自分でテレビとか見させてもらう。ああいった気持ちの強い選手になりたい」。偉大な先輩の背中を追う。

 前川の実家と吉田氏の実家は「車で30分くらい」という。五輪3連覇を果たすなど、かつて日本中を沸かし、霊長類最強女子とも比喩された選手が身近な所に。「見た感じも強そうな雰囲気しかしない。そういうのもすごいなと思う」と尊敬のまなざしを向けた。

 自らが目指すのは、阪神と日本を代表するスラッガー。「小さい目標もあれば、大きい目標もある。全部の目標を積み重ねていくタイプなので、そういった目標で地道にやっていきたい」。一流への階段を一段ずつ上り、同郷の先輩の称号に近づいていく。

 この日は気温9度で、海風にさらされるグラウンドで練習を実施。体に染みるような寒さも関係なく、前川は半袖姿でバットを振り込んだ。フリー打撃では右翼フェンスまで約80メートルのグラウンドで、54スイング中5本の柵越え。「芯を食った時はいいんですけど、食わなかった時の打球が全然ダメ」と反省しながらも、鋭いスイングで快音を響かせた。

 ドラフト1位の森木が1年目の目標に「最低限1勝」を掲げたことを聞くと、「1年目で初ヒット初ホームランを両方打てるようにやっていきます」と宣言。高卒1年目で本塁打を記録すれば、球団では74年の掛布雅之以来7人目に。「バットを振ることに関しては誰にも負けない気持ちで」と意気込んだ。

 「1年目から自分の持っているものを全部出して、全てにおいてチャレンジ精神を持ってやっていきたい」。未来の虎の大砲候補が聖地を沸かせる日は、そう遠くない。

 ◆前川 右京(まえがわ・うきょう)2003年5月18日生まれ、18歳。三重県出身。176センチ、88キロ。左投げ左打ち。外野手。小1で野球を始め、一身田中では「津ボーイズ」に所属。智弁学園で1年夏から4番を務める。2021年度ドラフトで阪神から4位指名を受ける。

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