阪神ドラ1・森木 1年目の目標「プロ初勝利」 1軍キャンプ参加も熱望

 燃える闘魂を胸に、怪物ルーキーが始動だ。阪神ドラフト1位・森木大智投手(18)=高知=が3日、少年野球時代に汗を流した高知県土佐市内のグラウンドで自主トレを公開。キャッチボールやスプリントトレーニングなどで約1時間半、汗を流した。2022年の目標に「プロ初勝利」を設定。そのために、13年・藤浪以来となる高卒1年目での1軍キャンプ参加を熱望した。

 柔らかな日差しに包まれた原点のグラウンド。森木が「自分を奮い立たせてくれる色」と明かす赤の上着、そしてプロ仕様に新調した赤のグラブを手に、スタートを切った。

 「動き始めぐらいなので、飛ばしすぎずに。軽い力感の中で、体幹部分をうまく使いながら、姿勢を大事にしてやっていました」

 節目の年を迎え、新たな誓いも立てた。「どんどんアピールしていって、1年目から1勝、勝てるように。それを最低限のテーマとしてやっていきたいです」。1軍で勝つ力を身に付けるため、望んだのが今春の1軍キャンプ参加だ。

 実現すれば、13年・藤浪以来。森木は同年に10勝を挙げた先輩に対し「藤浪さんだからできたんじゃないかなと思います」と謙遜しつつも、「1軍の選手と練習できるというのはなかなか機会がないと思うので。やるならトップのところでやりたいなというのはあります」とキッパリ。あえて高いレベルに身を置くことで、成長するヒントを吸収することもできる。

 現時点で矢野監督は「慌てさせるつもりはない」と語っており、じっくりと育成する方針だ。ただ本人はチャンスをつかむために、着々と準備を進めている。母校のトレーナーに教わり、昨年12月から取り入れたというスプリントトレーニングをこの日も実施。ガニ股になる癖があるといい、「そうなると力が真っすぐ伝わらなくて、バラバラになっちゃう。足の使い方、力の入れる場所を確認して、自分の正しいフォームを」。故障を避けるために、自らとしっかり向き合っている。

 さらに、憧れの同郷の先輩・藤川SAが、昨年に続き1、2軍キャンプを訪問することが決定。「真っすぐの威力がまだまだプロでは通用しないと思っているので、どういうふうに力を伝えればいいのかとか聞いてみたいです」と直接指導を心待ちにした。

 とら年の2022年にタイガースへ入団。「巡り合わせがいいというか。この1年は、やっちゃいたいなと思います」。高卒1年目でも、期待の新人が猛虎を熱く盛り上げる。

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