阪神新守護神候補のケラー入団決定 矢野監督「できそうな感じ」速球、奪三振力に太鼓判

 阪神は18日、新外国人選手としてカイル・ケラー投手(28)=前パイレーツ=の獲得を発表した。単年契約で年俸110万ドル(約1億2430万円)の背番号42に決まった。矢野監督は最速157キロの角度ある直球を評価。岩崎と共に守護神候補として期待を寄せた。(金額は推定)

 虎のケラーの第一声は頼もしいV宣言だ。球団を通じて発表した談話に、新天地へ挑む気合がにじみ出た。

 「日本でプレーするチャンスをいただき、タイガースに感謝すると共に非常に興奮しています。タイガースを日本一にするために、自分のベストを尽くし、勝利に貢献したいと思います」

 メジャー3年、通算44試合に登板して1勝1敗、防御率5・83。球種は直球とカーブの2種類ながら9・42とイニング数を上回る奪三振力が最大の魅力だ。矢野監督も「球種は少ないけど、空振りをしっかり取れている。真っすぐの力もある」と身長193センチから投じる速球に太鼓判。さらに新助っ人が来日時に苦労することの多いクイックモーションにも及第点を与え、総合力を高く評価した。

 「見る限りね、できそうな感じがある。トータルとして、ポンと当てはめた中でやっていってくれる力はあるんじゃないかっていうふうに評価している」

 今オフはスアレスがメジャー移籍し、クローザー問題が課題となっている。矢野監督は「見てみな分かれへんやん。そう期待して取っているんだけど」と新守護神候補の一人と期待しながら、慎重に見極めていく方針だ。

 「優(岩崎)が(守護神)できるっていうのはもう分かってるじゃん。何が一番いいのかというのをこれから見て判断していく。こっちは思った通りにいかないという準備もしとかないといけない」

 今季セットアッパーを務めたアルカンタラ、及川はともに来春、先発スタートが決まっているだけに新助っ人への期待は大きくなる。「たくさんのファンの皆さんの前でプレーすることを楽しみにしています」とケラー。虎の奪三振マシンが、Vの使者となる。

 ◆カイル・ケラー(Kyle Keller)1993年4月28日生まれ、28歳。米国ルイジアナ州出身。193センチ、86キロ。右投げ右打ち。投手。サウスイースタン・ルイジアナ大から2015年ドラフト18巡目でマーリンズ入団。19年8月にメジャーデビュー。20年のエンゼルスを経て、今季はパイレーツでプレー。メジャー通算成績は44試合1勝1敗、防御率5・83。

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