阪神・及川 次世代のエースになる「みんなを安心させられるピッチャー目指したい」
2021年のプロ野球はセ・リーグがヤクルト、パ・リーグがオリックスのVで幕を閉じた。担当記者が自軍の今季を総括する新企画「21年あの瞬間」がスタート。第1回は阪神担当の和田キャップが両リーグ最多77勝を挙げながら、悲願Vに届かなかった矢野阪神の2021年を振り返る。勝負どころでの『同一カード3連敗』が、前半戦の首位独走から逆転Vを許した要因の一つと分析した。
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同一カード3連敗を避けるために、重要になってくるのはやはり先発投手だろう。エースが先発する日は勝利への期待感が増す。そんな信頼の厚い投手が、表&裏のローテに一人ずつは欲しい。
来季そんな存在になり得るのが、及川雅貴投手(20)だ。大ブレークしたヤクルト・奥川に、ロッテ・佐々木朗やオリックス・宮城らと同じ来季、高卒3年目を迎える左腕。今季は中継ぎとしての役割を全うしたが、2022年は先発調整でスタートすることが決まっている。
球質が良く、勢いのある最速153キロの直球に、鋭く落ちるスライダーが武器。矢野監督からはカーブを身につけることで、投球に緩急の幅を出すことを求められている。
1420万の大幅アップで、推定年俸2000万円となった契約更改後には「先発をやらせてもらえるからには2桁勝利を目指してやっていきたい。監督、コーチだったり、みんなを安心させられるピッチャーを目指したい」と誓った及川。この世代で、次にブレークするのはこの男だ。
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