阪神・青柳 鳥谷金言を胸にG倒誓う 「鳴尾浜に行ってから落ち込め」

鳥谷の金言を胸にCS突破への思いを新たにした青柳(撮影・佐々木彰尚)
今年の交流戦で青柳(左)、秋山(46)ら阪神ナインとあいさつを交わす鳥谷(右)
 ボールに飛びつく青柳(撮影・佐々木彰尚)
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 阪神・青柳晃洋投手(27)が1日、甲子園で行われた投手指名練習に参加し、先発濃厚な7日のCSファーストS第2戦に向けて調整した。かつてチームの先輩だったロッテ・鳥谷敬内野手(40)が、前日に今季限りでの現役引退を発表。成長した姿を見せるためにも、短期決戦で鳥谷の言葉を胸に、頂点まで上り詰める。

 あの言葉が今も青柳の心を支えている。初めて先発ローテの一員として1年間フルで戦い、規定投球回にも到達した2019年シーズン。2カ月間も勝利から遠ざかり、落ち込んでいた時期があった。チームに迷惑をかけて申し訳ない…。肩を落としていると、鳥谷が近くに寄って来た。

 「1軍のロッカーに来ているということは、また次の登板があるということ。反省はしなければいけないけど、鳴尾浜に行ってから落ち込め。打たれようが、ミスしようが、勝とうが、負けようが、1軍のロッカーにいる間は次の登板に向けてしっかり反省して、練習しないといけない」

 青柳は以前から「プロ野球というのを教えてもらったのが鳥さん。特別な思いはあります」と話す。大先輩から授かった心構えを忘れず、プロ6年目の今季は先発陣の大黒柱としてチームをけん引。初めて2桁勝利に到達し、13勝で最多勝&・684で最高勝率の2冠に輝いた。

 プロで生き抜く術を教えてくれた鳥谷が、10月31日に今季限りでの現役引退を発表。後輩は「まだ言える立場ではないですが」と前置きした上で、「中継ぎで打たれた後輩であったり、打たれて先発投手が落ち込んでいたら、鳥谷さんに言っていただいたことを伝えてあげたいなと思います」と虎に語り継ぐ考えを示した。

 見据えるのは甲子園を舞台に巨人と戦うCSファーストS第2戦のマウンド。前日にシート打撃に登板して状態をチェックし、この日はキャッチボールや走り込みで調整した。

 「とにかく勝つしかないので。いつも通り勝つという意識で頑張ります」。何としても“G倒”を果たし、その先の戦いに進む。かつての背番号1から薫陶を受けた右腕が、誰よりも執念を燃やしてタイガースを日本一へ導く。

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