近本は「1番か3番」阪神CS突破のキーマン 日替わり打線で短期決戦に挑む

 阪神の矢野燿大監督(52)、井上一樹ヘッドコーチ(50)が1日、“日替わり打線”でCS突破を狙うことを示唆した。そのキーマンに指名されたのが右ハムストリングスの張りから復帰し、1番か3番で起用される近本。3日からの練習試合3試合で各選手の調子を見極めた上で、6日に巨人・菅野と対するCSファースト初戦(甲子園)へ向かう。

 短期決戦だからこそ、負けられない戦いが続いたシーズン最終盤の経験を生かす。井上ヘッドコーチがCS突破へ向けて、引き続き“日替わり打線”を組むことを示唆した。

 「春先のように輝(佐藤輝)や4番にドシッと座った悠輔(大山)がいてというのが本来はベスト。ただ、短期決戦の中で相手投手との兼ね合いや守備位置なども含めて、総合的に考えていきたい」

 阪神はヤクルトとの直接対決となった神宮決戦で負け越した直後、10月12日の巨人戦(東京ド)以降は大山を外し、調子のいい島田や木浪を積極的にスタメン起用した。あと一歩Vには届かなかったものの、以降は6勝2敗3分けと奮闘。“ネームバリュー”にとらわれず、相手投手との相性を考え、調子の良い選手を起用することで結果を出した。

 井上ヘッドは「短期決戦だけに、調子が良ければその選手を使うことももちろんある。輝や悠輔を試合終盤から使うことも選択肢」と、シーズン終盤の流れを踏襲する可能性を明かした。

 その中で「一番キーポイントになる選手」と指名したのが近本だ。右ハムストリングスの張りで、シーズンラスト3試合を欠場したものの、順調な回復を見せてCS初戦からの出場が確実な状態。「相手に与えるプレッシャーも違う」と近本の復帰を喜ぶ矢野監督が「別に絶対1番とは思っていない」と言えば、井上ヘッドは「1番か3番を任すことになる」と明言する。

 特にCSファースト初戦、6日の巨人戦は菅野の先発が濃厚。打率・438だった昨季に続き、今季も打率・500と相性のいい“菅野キラー”の存在が、より重要になる。

 島田がフェニックス・リーグ参戦後も好調ぶりを発揮していることを考えると、1番・島田、2番・中野、3番・近本の並びか。さらに菅野から3打数2安打、1本塁打を放っていることから、坂本のスタメンマスクも予想される。

 3、4、5日に組まれている社会人チームとの練習試合で各選手の調子を見極め、“ベストメンバー”を編み出していく。

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