高橋遥人ファーストSからイケる 阪神投手陣に朗報 左肘不安も一掃

青空の下、ダッシュする高橋(撮影・山口登)
キャッチボールする高橋(撮影・山口登)
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 左肘の違和感を訴えていた阪神・高橋遥人投手(25)が29日、甲子園での全体練習に参加し、11月6日から始まる巨人とのCSファーストSに間に合う見込みとなった。今季は上肢のコンディション不良で出遅れたが、9月以降は2完封をマーク。優勝争いの中、救世主的存在となった左腕が7年ぶりのCS突破を導く。

 高橋のズシリと重いボールが青柳のグラブに収まる。練習再開初日に屋外でのキャッチボールを披露。左腕は変化球も交えて、左肘の不安を一掃した。

 「問題はないと思います。自分としても投げる気持ちでいます」

 CS突破へ何よりの朗報だ。高橋は21日・中日戦(甲子園)で八回まで1安打無失点と快投。完封ペースで九回のマウンドに上がったが、投球練習中に異変を感じて緊急降板した。既に室内練習場でのキャッチボールを再開。休養日だった前日28日も自主練習したという。

 左腕の視線は早くも11月6日から始まる巨人とのCSファーストSに向いている。「まずはファーストSに集中することだと思う。ヤクルト戦のことは考えずに、巨人戦だけに集中して頑張りたい」。今季2戦1勝、防御率0・00のGキラー。甲子園でライバルを返り討ちにして、神宮行きの切符をつかみ取る決意だ。

 「少しでも勝つ確率を上げるピッチングをしたい。粘って、(点を)取られても最少失点で抑えるようなピッチングをしたい」

 矢野監督は「日によっても(状態は)違うから。オッケーだと思っていても、どうかなという部分はこれからあるんでね」と慎重な口調ながら、「現状では行けるような状態に近づいていると思ってるんだけど」と、CSに間に合う見通しであることを明かした。

 今季はキャンプ中に発症した上肢のコンディション不良によって長期離脱を余儀なくされた。9月上旬の1軍昇格後はエース級の働きを見せたが、巻き返しへの思いは人一倍だ。「チームの力になれない時間が長かった。期待に応えられていないのでチームに申し訳ないですし、悔しい」。7年ぶりCS突破、日本一への道を高橋が切り開いていく。

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