首位打者争う阪神・近本 最多安打は独走状態「チャンスメーク、チャンスにしつこく」

 1回、二塁打を放つ近本(撮影・田中太一)
 8回、菅野から二塁打を放つ近本(撮影・飯室逸平)
 3回、右翼へ大ファウルを放つ近本(撮影・佐藤厚)
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 「巨人0-3阪神」(25日、東京ドーム)

 首位打者争いを演じる阪神・近本が“菅野キラー”ぶりを発揮した。まずは初回に切り込み隊長らしい働きを見せる。初回先頭でフルカウントからの7球目、外角低めの直球を逆らわずに左へ。左中間への二塁打で相手エースの出鼻をくじいた。

 八回にはチャンスを拡大し、追加点に貢献した。「あれだけ遥人が頑張ってくれていたんで。遥人自身も打ってくれたし、全員で取れたかなと」。1死から高橋が安打で出塁したのに続き、右翼フェンス直撃の一打で1死二、三塁にして、中野の適時打へつなげてみせた。

 これで対菅野は通算打率・378に。さらにこの日4打数2安打で、今季打率も・315に上昇。広島・鈴木誠も4打数2安打で・317、DeNA・桑原も5打数3安打で・316となったため、リーグ3位は変わらないが、十分に首位打者は射程圏内に入っている。

 153安打で最多安打は独走状態。首位打者と2つのタイトルを獲得すれば、阪神では史上初の快挙となる。「状況状況でしっかり求められているバッティングができているなと思っています。チャンスメークだったり、チャンスでしつこくだったりっていうのを、もうちょっと増やしていきたい」。好調が続く状況でも、近本の視線は常に上を向いている。

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