阪神・佐藤輝が降格後初マルチ 直球振り負けず右へ2本 ナゴヤ3連戦で最短昇格試験

 8回、佐藤輝は右前打を放つ
 4回、佐藤輝は右前打を放つ
 9回、佐藤輝は盗塁を狙った高田をアウトにする
3枚

 「ウエスタン、阪神2-1ソフトバンク」(16日、甲子園球場)

 客席から女児の「頑張れ~」という、声が響く。阪神・佐藤輝は観衆950人の期待を一身に背負い、全打席で豪快にスイングした。2軍降格後初のマルチ安打に「まずは2本の安打が出たことは良かった」。少しずつ、状態は上向いてきた。

 まずは、四回先頭で左腕・川原の148キロ内角直球を右前へ。さらに、八回は右腕・泉の149キロ直球を右翼線へ引っ張り込んだ。2三振こそ喫したが、直球に振り負けることなく、鋭い打球を飛ばした。

 試行錯誤の日々は続いている。試合前練習では井上ヘッドコーチが視察に訪れ、直接指導を受けた。「自分の懐を広く持て」。ヘッドの助言が結果に結びついた。「いつも気にかけてもらってるので、早く(結果で)返せるように頑張っていきたい」と、目指すのは早期の1軍昇格だ。

 平田2軍監督は「あとは打球が上がるかどうかだな」と指摘。この日の2安打は、ゴロとラインドライブがかかったもので、怪物新人特有のきれいな放物線はまだ出ていない。

 17日からは2軍のナゴヤ遠征に帯同する。現時点で最短昇格となる21日・中日戦(バンテリン)を前に結果が求められる。「結果を出すことはもちろん、自分の打撃ができるように頑張りたい」と佐藤輝もやる気十分だ。

 ファームはソフトバンクとの今季最終戦に勝利し、再び首位浮上。優勝へのマジック9が点灯した。1軍同様の緊張感が漂う中、ナゴヤ球場で2軍のマジックを減らし、バンテリンドームへ。これが、最高のシナリオだ。

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