阪神・西勇が100勝目の権利 5回1失点で粘る 六回にサンズが勝ち越し打

 広島打線を相手に力投する西勇(撮影・立川洋一郎)
 5回、西勇は鈴木誠(右)が申告敬遠で満塁になり広島・坂倉と勝負する(撮影・山口登)
 ナインに声をかける西勇(撮影・飯室逸平)
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 「広島-阪神」(10日、マツダスタジアム)

 阪神・西勇は、5回5安打1失点で勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りた。プロ通算100勝に王手をかけてから8度目の登板。ついに記録達成なるか。

 立ち上がりからピンチを迎えた。チームが10試合ぶりに1点を先制した直後の初回。先頭・野間は1球で一ゴロに打ち取ったが、続く小園に外角低めチェンジアップをうまく捉えらて左翼線に二塁打を許した。西川にも左前打を浴び、6戦連続本塁打中の鈴木誠には四球を与えて1死満塁。坂倉に右犠飛を許してすぐさま同点とされた。なおも2死一、三塁は松山を二ゴロに抑えて最少失点で切り抜けた。

 二回は菊池涼、林を連続三振に斬るなど3人で料理。三、四回は走者を背負いながらも無失点に抑えた。五回は2死満塁を招いたが、坂倉を遊飛に仕留めて窮地を脱した。

 降板後は「盛り立ててくれた野手の方々に感謝です。後は最後までしっかり応援します」とコメントした。

 阪神が勝ち越したのは1-1の六回1死一、二塁。梅野が放った三遊間への痛烈な打球を三塁・林は横とっびでグラブに当て、カバーに入っていた遊撃・小園が素早く三塁へ転送した。アウトの判定だったが、矢野監督がリクエストを要求し、セーフに変わった。

 これで1死満塁となり、5回1失点と好投していた西勇の代打・サンズが中前へ適時打を放った。「打ったのはストレート。みんながつないでくれたチャンスだったし、代打だったからとにかくランナーをかえすという気持ちで打席に入ったよ。いい仕事ができて良かったね」とコメントした。さらになお2死満塁から中野が中前適時打で続き、リードを2点に広げた。

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