【中田良弘氏の眼】気迫を感じなかった阪神・青柳の投球
「阪神12-0ヤクルト」(7日、甲子園球場)
残念ながら、この日の阪神・青柳からは気迫が感じられなかった。ただ投げてるだけ。抑えても、打たれても淡々としていたし、特に打たれた時に『悔しい!』という感情を読み取ることができなかったのが一番悲しかったかな。
2試合連続の5失点。青柳には打たれたことよりも、打たれるまでの過程を反省してもらいたい。自身の持ち味は適度な荒れ球と大胆さだったはず。この日の投球は、低めを意識して丁寧に投げていたとも言えるけど、どちらかというと、きれいな形でアウトを稼ごうとしていたように映った。
もっと闘志を前面に出して、打者に向かっていかないと。打者と勝負するっていう気持ちを持っていたから、ここまで10勝できていたはず。優勝争いを制するためには、もっともっと苦しく、厳しい局面が待っている。かわすのではなく、ぶつかっていくことの大事さを思い出してもらいたい。