阪神・梅野 天敵高橋打ち!首位へつないだチーム100号弾「一瞬で流れ持って来れた」

 5回、逆転2ランを放ち駆け出す梅野(撮影・高部洋祐)
 5回、逆転2ランを放ちナインとタッチを交わす梅野
 5回、左越えに2ランを放ち、一走・阪神・大山とタッチを交わし生還する阪神・梅野(中央)=甲子園球場(撮影・吉澤敬太)
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 「阪神4-3巨人」(4日、甲子園球場)

 なんとしても流れを引き寄せる。4戦4敗と苦手な高橋を必ず打ち砕く。そんな思いが存分に詰まった阪神・梅野のアーチが、甲子園の夜空に舞った。迷いなく振り切った一撃。重苦しい雰囲気をガラリと変える豪快な花火を打ち上げた。

 「打った瞬間、入ったなという久々の手応えでした。接戦をどう取っていくかが永遠のテーマ。バチバチ意識しないといけないジャイアンツ戦で一気に、一瞬で流れを持って来られたので、すごいい試合になったかな」

 場面は1点を追う五回1死一塁だ。2ボールから高橋がストライクを取りに来た内角144キロ直球を一閃(いっせん)。虎党の大歓声とともに舞い上がった打球は、左翼席に飛び込む3号逆転2ランに。納得顔で悠然とベースを一周した。

 梅野自身、7月1日・ヤクルト戦(甲子園)以来31試合ぶりの一発。今季チーム100本目の本塁打で試合をひっくり返した。また、高橋の甲子園連続無失点を23イニングで止めた一撃でもあった。結果的には大山のサヨナラ逆転2ランでチームは勝利したが、梅野の描いた放物線も価値ある一振りだった。

 梅野の中には理想とする捕手像がある。「(打撃と守備の)どちらかだけがよくてもキャッチャーっていうのが薄れてくる」と言及。「(守備に加え)やっぱり打てないといけない。狙って本塁打を打てるタイプではないんですけど、2桁本塁打は打ちたい」と本塁打への意識の強さを心の中に秘めている。

 この日のように要所で梅野の勝負強い一発が飛び出せば、確実にチームの勢いは増す。「この勢いは必ず明日にもつながる。チームもワンチャンスをモノにできるように。全員野球でやっていくことが大事」。3連勝で宿敵制圧へ-。攻守で貢献し、ガッチリ首位をキープする。

 ◆チーム100本塁打 阪神は梅野の3号本塁打で今季のチーム本塁打が100本に到達。最近10年で100本塁打以上の年は2017年が127試合目(最終113本塁打)、20年が104試合目(最終110本塁打)で到達。今季は103試合目で、前述の2年より早い到達。また、2年連続100本塁打以上は09~10年以来。

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