阪神・糸井 逆転口火タイムリー 代打で沈黙破った!六回以降8安打7得点

 6回、糸井は右中間に適時二塁打を放つ。投手・戸郷
 6回、糸井は右中間に適時二塁打を放つ(投手・戸郷、捕手人・大城)
 6回、適時二塁打を放つ糸井
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 「阪神7-3巨人」(3日、甲子園球場)

 苦しい時こそベテランの力は頼りになる。阪神・糸井のバットから響いた快音が敗色を消し去り、聖地を盛り立てた。暗雲を断ち切る鋭い打球は右中間を真っ二つ。首位奪回を目指す猛虎打線に反撃ののろしとなる得点をもたらした。

 3点を追いかける六回。先頭の大山が戸郷からチーム初安打となる中前打で出塁した。流れを変えるチャンス。この場面で「代打糸井」が告げられた。求められていることは十分承知済み。見事に仕事をやってのけた。

 「とにかく自分もつなぐ気持ちでした。新井コーチもお尻をたたいて、打席に向かわせてくれたので、いい結果につながりました」

 フルカウントから右腕の投じた6球目。148キロ直球を振り抜いた。外野フェンスまで転がる適時二塁打。劣勢だった球場の雰囲気を一変させた。

 7月に40歳を迎えたチーム最年長。出場機会は減少しているが、戦う準備に変わりはない。「アップでのダッシュとかめちゃめちゃ速い」と、近大の後輩でもある佐藤輝もストイックな姿勢に仰天するほどだ。

 まずは、首位攻防戦の初戦を制した。「これからもまだまだ大事な試合は続く。毎日、最高の集中でみんなやっているので、明日も頑張ります」と糸井。たくましい超人が猛虎を支え続ける。

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