【藤田平氏の眼】阪神・木浪はセカンドの方が合っている

 「阪神8-2DeNA」(24日、京セラドーム大阪)

 ここ2試合、木浪がセカンドに入って二遊間の動きが安定した。この日も2つの併殺を完成させ、七回に代打・楠本が放った一、二塁間への打球もダイビングキャッチで止めた。実は彼が入団した当初、ノックを受ける姿を見て二塁の方が合っているのではと感じさせる部分があった。

 一つは動き方。遊撃は両サイドだけでなく前後の動きも求められる。前に出て行くスピードを比較すると中野の方が上だが、横の動きは木浪も遜色ない。そして送球に関しても二塁は遊撃よりスローイングの距離が短く、角度もそう変わらない。肩の強さを気にする必要はないし、前に落としさえすればアウトにできる確率は遊撃よりも高い。

 これまでショートを守っていたこともあって言及を避けていたが、木浪のフットワークを生かせるのはセカンドだと思う。そして遊撃・中野とのコンビネーションも、同じリズムで動けているから、併殺プレーが鮮やかに映る。チームとしていいタイミングで切り替えることができたのではないだろうか。

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