阪神・近本 スロースターター大変身だ!3戦連続マルチ 後半戦打率・467

 8回、右翼線に適時二塁打を放つ近本(撮影・西岡正)
 1回、二塁打を放ち二塁へ滑り込む近本
 1回、左中間二塁打を放つ近本(撮影・西岡正)
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 「DeNA2-6阪神」(17日、東京ドーム)

 ベンチの盛り上がりに応えるように、二塁ベースに到達した阪神・近本は右手を突き出した。ノリノリの選手会長が一気呵成(かせい)の波に乗って、値千金のダメ押し打だ。痛烈な一打で試合を決めた。

 「いい流れで回ってきたので、その流れに乗って打つことができました。しっかりランナーをかえすことができて良かったです」

 振り返ったのは3-2で迎えた八回。梅野の中前適時打が飛び出し、なおも1死二、三塁と好機は続いていた。ここで5番手・山崎のツーシームを強振。打球は右翼線で弾み、一気に2者が生還する適時二塁打となった。

 快勝の中、リードオフマンの働きが光る。初回の第1打席は先発・浜口の直球を捉え、左中間二塁打で出塁。チャンスメークの役割を果たすと、佐藤輝の適時打で先制のホームを駆け抜けた。59得点はヤクルト・山田と並びリーグトップタイ。二回の第2打席もきっちり四球を選び、相手に重圧をかけ続けた。

 もうスロースターターを心配する声は聞こえてこないはずだ。この夜も3試合連続のマルチ安打を達成し、後半戦は4試合連続安打をマーク。15打数7安打、打率・467と鮮やかなスタートダッシュを決めた。この勢いでVロードを歩む猛虎を加速させていく。

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