阪神 九回2死から奇跡の4連続タイムリー 矢野監督「感動しています」

 「阪神4-3DeNA」(12日、甲子園球場)

 矢野監督が泣いた。原口がサヨナラ勝ちを決めた19年6月9日の日本ハム戦(甲子園)以来となる涙のインタビュー。カメラの前に立った時にはすでに目は真っ赤。「いや…感動しています」で始まったテレビインタビューでは何度も感極まって言葉を詰まらせた。

 宿敵巨人に連敗を喫し、阪神はこの日の八回まで実に20イニング連続無得点が続いた。「結果に結びつかないというところで、チームを預かっている以上、もどかしさがずっとあった」。苦しかった胸の内を明かし、「誰か一人じゃない。みんながこういう形で報いてくれたっていうのに感動している」と言って、また涙を拭った。

 決めたのは大山だ。だが大逆転劇は指揮官が言うように“みんな”がつないだ結果だ。2死から代打・佐藤輝がつなぎ、近本、糸原が連続適時打。マルテはカウント0-2から際どい1球を悠然と見極め、中前に同点適時打を放った。

 「みんなが諦めることなく回してくれたので、僕も何としても次につなぐという気持ちでした」と糸原。近本、マルテも「みんなが仕事をした」と同じフレーズを使った。八、九回を完璧に抑えて流れを呼んだ藤浪、及川も含めてチームみんなでの勝利だった。

 「全員でやるとか、諦めないとか、積極的とか…俺らの野球にはいろいろなテーマがあるけど、本当にやりきってくれている。(次戦に)つながるだけの価値のある勝ち方ができたし、残り2戦しっかり戦っていきます」

 16年ぶりのVへ向けて、この勝利が大きな転換点となるに違いない。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス