阪神・矢野監督 貧打線に喝!G3連戦、平均1・7点「残り3試合に気持ちぶつけて」

 「阪神0-1巨人」(11日、甲子園球場)

 今季最短となる、わずか2時間19分での敗戦。もちろん両軍投手の好投によるところが大きいが、敗れた阪神にとっては今季最少となる、わずか1安打という打線の低調ぶりが際立つ試合となった。

 「(西勇の)あのピッチングで、バッターがやっぱり何とかしないとダメ」。九回まで1失点で投げ切った自軍エースの奮闘が光ったからこそ、矢野監督は攻撃陣にはっきりと“ダメ出し”をする。

 三回2死三塁では糸原が二ゴロに倒れた。結果的に得点圏に走者が進んだのは、この一度きり。六回の攻撃前には円陣を組んだものの、その後も三者凡退が続いた。巨人先発の高橋に対しては、これで今季4戦4敗。甲子園に限れば、対戦した全3試合、計19イニングで1得点も奪うことができていない。

 「ミーティングでもいろいろやってくれているけど、プロである以上、結果で示していかないとダメ」と再び“ダメ出し”をした指揮官。「プロとして何度もやられているという悔しさを、しっかり持ってやっていきます」と厳しい表情で話したが、このままでは16年ぶりVを狙う虎の前に、再び高橋が立ちはだかる事態となる。

 開幕からの日曜無敗神話は何だったのか。交流戦明けのリーグ再開後の日曜は4連敗。前半戦最後の伝統の一戦となった今カードも、初戦こそ七回降雨コールドで逃げ切ったが、連敗で負け越しに終わり、首位ターン確定もお預け。巨人との対戦成績も7勝8敗となり、今季初めて負けが先行する形となった。

 今カードは1試合平均1・7点。「打者陣の奮起というか、残り3試合に向けて気持ちをぶつけてほしい」と矢野監督。12日からは前回、甲子園でカード3連敗を喫したDeNAを迎え撃つ。2位・巨人との差は1・5ゲーム。まずは初戦。ここを落とせば、首位ターンもおぼつかなくなってくる。

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