阪神・西勇は完投も1失点に泣く 通算100勝はお預け

 8回、大城に左前適時打を浴びた西勇(撮影・佐々木彰尚)
 8回、大城に先制打を打たれ、悔しがる西勇(撮影・飯室逸平)
 8回、先制のホームを踏んだ増田を迎える原監督(撮影・飯室逸平)
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 「阪神0-1巨人」(11日、甲子園球場)

 通算100勝に王手をかけている阪神・西勇輝投手(30)が9回4安打1失点と好投した。ただ、八回に先制点となる適時打を許したのが痛恨だった。

 両軍無得点の八回。先頭の亀井に右翼フェンス直撃の二塁打で出塁を許すと、続く北村に犠打を決められて1死三塁に。ここで大城との対戦となったが、左前適時打を打たれ、ついに試合の均衡が破られ、マウンド上の西勇も悔しさを見せた。

 6月18日・巨人戦(甲子園)以来にワインドアップ投法を復活させた。初回は松原、坂本、丸を三者凡退に仕留める上々の立ち上がり。三回までは完全投球を見せていた。

 四回は先頭の松原に中前打を許し、その後2死三塁のピンチを招いた。ここで相対したのは岡本和。フルカウントからの6球目、チェンジアップで遊ゴロに抑え窮地を脱した。

 前回先発した2日・広島戦(マツダ)では4回7失点と結果が出せず。そこから中8日で臨んだ巨人戦だったが、西勇らしさを存分に発揮した投球。今季3戦3勝の巨人に相性の良さを見せつけたが、先制点を献上してしまったことが悔やまれる。

 打線も最後まで巨人投手陣を打ち砕くことができず、無得点で試合が終わった。通算100勝への挑戦は、後半戦へのお預けとなりそうだ。

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