阪神・矢野監督「やっぱりあの打順が一番」巨人再び2・5差、次こそ首位ターンや!

 7回を終え、選手交代を告げに行く矢野監督。右は近本
 巨人に負け、スタントのファンに頭を下げる矢野監督(左から2人目)ら
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 「阪神1-8巨人」(10日、甲子園球場)

 試合序盤の大量失点が、最後まで重くのしかかった。まさかの大敗に今季最多1万8202人のスタンドはがっかり。阪神は今季3戦3勝だったウル虎ユニホームで初黒星を喫した。

 若い投手陣が誤算だった。ドラフト2位・伊藤将(JR東日本)が初回に4失点。四回まで6点を失い、2番手・石井大、3番手・斎藤も失点を重ねた。「立ち上がりで一気に4点でちょっと重かった。その後も点を取られてしまったのでね。流れを持ってくることができなかったですね」。試合後の矢野監督は淡々と振り返るしかなかった。

 一方的な展開となり、新打線の見せ場が作れなかった。この夜、11試合ぶりに大山を4番に復帰させた。一時は不振にあえぎ、7番まで打順を下げた主砲は、試合前までのここ4試合で13打数5安打、打率・385、2本塁打、4打点と復調気配を漂わせていた。

 矢野監督は「状態も上がりつつあると思うけど、全体的な並びと流れとしてはやっぱりあの打順が一番いい。後半戦に入るところできっかけをつかめたらいいなというところ」と説明。井上ヘッドコーチも「勝った流れそのままにというのもあったけど、逆の発想で勝ったから変えよう」と前向きな打順変更であると強調した。

 ただ、結果的に前回6月18日(甲子園)の対戦で3回途中6得点を奪ったメルセデスに大苦戦。サンズの一発で一矢報うのがやっとで「印象は変わりないけどね。テンポのいい投手だから、そういうペースに持っていかれてしまった」と指揮官も嘆くしかなかった。

 連勝は2で止まり、2位・巨人とのゲーム差は2・5に再び詰め寄られた。ただ11日の3戦目に勝てば今カード勝ち越しに加えて、前半戦首位ターンも決まる。「去年のチャンピオンチーム。僕らはジャイアンツを意識して戦うチーム」。足踏みせず、トップでゴールテープを切る。

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