阪神 伝統の一戦首位攻防戦へローテ再編 前回登板46球の秋山を中4日初戦ぶつける

 鮮やかな逆転勝ちでナインを迎える矢野監督(左)
 8回、勝ち越し3ランを放ち笑顔の大山
 試合に勝利し、マウンドでタッチする大山(左から2人目)ら阪神ナイン
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 「ヤクルト5-6阪神」(8日、神宮球場)

 阪神は2点をリードした四回以降、七回まで毎回先頭が塁に出るものの追加点を奪えない。重苦しいムードで進んだ試合を決めた八回の大山の一振りを「大きなホームランだった」とたたえる一方で、矢野監督は全員でつかんだ大きな、大きな1勝となったことを強調した。

 「接戦ばっかりやし、勝つと負けるとではエラいチームのムードも違う。ピッチャーも苦しいながらも粘ってくれたし、誰か一人だけ頑張ったっていうよりは、みんなで頑張れたなっていう試合」

 4カードぶりとなる勝ち越しを決め、2・5ゲーム差で9日から2位・巨人との首位攻防戦を迎えることになった。「山場って言うけど、俺らずっと山場なんでね。(前半戦は)残り6かな。巨人戦だけど、目の前の試合をどう戦っていくかしかできない」とうなずく。

 大事な3連戦でローテ再編を決めた。巨人初戦は中4日で秋山をぶつけ、西勇は間隔を空けて11日の3戦目に回る。

 秋山は4日の広島戦で3回2失点ながら、わずか46球で降板。「前回、俺に代えられた悔しさもあると思うし、そういうものをぶつけながら、アキらしく粘ってほしい」と今季巨人戦3戦3敗の右腕の奮起に期待する。

 前半戦首位ターンへ向け、神宮の雨にも助けられた、この日の勝利を絶対に無駄にはしない。

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