阪神 ロハス緊急昇格へ!貧打テコ入れ スアレスまさか4失点…巨人とゲーム差2

 9回、ヤクルト打線に勝ち越しを許し、ぼう然とするスアレス
 ベンチから戦況を見守る矢野監督
 7回、佐藤輝は左飛に倒れベンチに戻る
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 「阪神1-6ヤクルト」(1日、甲子園球場)

 阪神は同点の九回に守護神のロベルト・スアレス投手(30)が4失点し、今季初黒星を喫した。打線が低調で、2位・巨人に2ゲーム差に迫られる中、2軍降格中だったメル・ロハス・ジュニア外野手(31)の緊急昇格が濃厚となった。降格後好調の昨季韓国リーグ2冠王がチームを救う。

 梅雨空のごとく、湿りがちな打線を活気づけることができるか。6月2日に2軍に降格したロハスが、2日の広島戦(マツダ)から1軍に合流する可能性が高まった。

 5月8日に1軍初昇格したロハスだが、打率・057と低迷。だが、降格後は徐々に本領を発揮している。6月17日のオリックス戦では、5試合で4本塁打目となる7号2ランを放つと、同30日の広島戦では来日初の4打数4安打の固め打ちを決めた。

 この日の夜には気持ちの高まりを抑えられなかったのか、自身のインスタグラムに「I,M BACK!!」と1軍再昇格を示唆する文章を書き込んだ。

 甲子園では信じがたい光景が広がった。同点の九回2死満塁。3連投のスアレスが160キロ直球を代打・宮本にはじき返されるなど4点を失う。絶対的守護神にとっては6月10日の日本ハム戦以来となる失点となり、昨年10月15日・中日戦以来の負け投手となった。

 「こういうことも起こりうるんでね」と話した矢野監督。「打線が点を取れてない。もう1点差あればとか…負担が掛かるところでいってもらうピッチャーなのでね」とスアレスをかばい、一時より明らかに得点力が落ちている打線を敗因に求めた。

 先頭の梅野が中前打で出塁した八回には、小野寺が送りバントを失敗して、まさかの併殺となった。「ダン(小野寺)もあそこでしっかりバントを決められていたら、また流れも違うのかな」と指揮官。イキの良かった中野も、七回の得点機で空振り三振に倒れて、自己ワーストとなる22打席連続無安打と調子が下降している。

 同点の八回には、九回に打順が回ってくる4番・サンズのところに投手の岩崎を入れた。「体の状態か?」と問われた矢野監督は「それは関係ない」と否定したが…。

 リーグ戦再開後は4勝7敗1分け。巨人が勝ち、2ゲーム差に詰め寄られた。嫌な流れを変えるべく、調子を上げてきたロハスを打線に加える運びだ。サンズがアクシデントによる交代ではないとなると、マルテ、ロハスと外国人野手3人が並ぶ打線もあり得る。16年ぶりの悲願へ向けて、こんなところで急失速はしていられない。昨季の韓国リーグ2冠王が救世主となる。

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