「マイナビオールスターゲーム２０２１」のファン投票最終結果が２８日に発表され、阪神ドラフト１位・佐藤輝明内野手（２２）＝近大＝が、セ・リーグ外野手部門１位で初選出された。

　両リーグトップの得票数は４４万８３０５票を集めたオリックスの吉田正尚外野手（２７）に譲ったが、リーグトップの４３万５６０５票を獲得した。抜群の人気を誇る怪物ルーキーは「選んでいただいてうれしいです」と、会見場で頬を緩めた。

　球宴では、セ・パ両球団の選手が集まり、普段できないような交流が一挙に取れる場でもある。佐藤輝も各選手との交流を楽しみにしている。

　広島・鈴木誠、ヤクルト・山田、村上、パ・リーグではオリックス・吉田正、ソフトバンク・柳田ら豪華なメンバーもファン投票で選出されている。「ホームランを打つ選手にいろいろ話しかけてみたいと思います。どうやって打ってるのか聞きたいと思います（笑）」と聞き魔に徹し、アーチストからホームランの極意吸収を図る考えだ。

　各球団の選手たちも佐藤輝の規格外の打球を見てきているだけに、自身が質問される量も多くなりそうだ。

　交流戦での雪辱を果たしたい。５月２９日の西武戦（メットライフ）で相対した平良には１５５キロ直球で３球三振と完璧に抑え込まれていた。剛球ＶＳフルスイングという力の力のぶつかり合いだったが、なすすべもなかった。

　今回はリベンジできる機会がくるかもしれない。佐藤輝も燃えている。「向こうも力強い球を投げてくると思うので、僕も力強いスイングで打ち返したいと思います」と宣戦布告していた。