阪神 大山復活!17打席ぶり安打 鬼門で13安打6得点、前半戦勝ち越しや!

 7回、大山はこの日2本目となる犠飛を放つ
 7回、犠飛を放った大山はナインに迎えられ笑顔
 7回、犠飛を放つ大山
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 「中日0-6阪神」(24日、バンテリンドーム)

 そら、4番が打ったら打線もつながるんよ-。不振にあえいでいた阪神・大山悠輔内野手(26)が、17打席ぶりの安打を含む2安打2打点と仕事を果たした。復調の兆しを見せた主砲に引っ張られた打線は、鬼門・バンテリンドームで13安打を放ち、6点を奪って前半戦の勝ち越しを決めた。きょうから本拠地に戻り、再加速できる要素はそろったで!

 三塁ベンチから勝利を見届けた大山が仲間を迎えるために勢いよく飛び出す。歓喜の列に並ぶとマルテがスコアボードを指さし、その後に背中をポンポンとたたいてきた。4番がプロ初の1試合2犠飛を含む2安打2打点と目覚め、猛虎打線も13安打6得点と機能。久々に心から笑えた。

 「ここ最近、自分としても結果が出ていなかったので、チームの流れを止めていると思っていたので。今日はそういう意味で、しっかり打点を稼ぐことができて良かったです」

 リーグ戦再開から前夜までの5試合は20打数2安打、打率・100。チームとして18日・巨人戦こそ11安打を放って7得点したが、19日以降は4戦連続で2得点以下と主砲の不振が打線のつながりにも影響していた。何とかしないと-。人一倍責任感の強い主将はもがき、苦しんでいた。

 そんな中で迎えた1点リードの四回。先頭で岡野の変化球を左前にはじき返し、ついに暗く長いトンネルを抜け出した。17打席ぶりの安打に思わず白い歯がこぼれる。全身に何か熱いものが流れた。

 五回無死一、三塁の好機では2番手・藤嶋から「みんなが良い流れをつくってくれたので、その流れに乗って打つことができました」と左中間最深部に運ぶ犠飛。七回にも山本の直球を中堅フェンス手前まで運ぶ犠飛を放ち、竜を突き放した。

 23日・中日戦の試合前練習。普段なら三塁の守備練習を行う冒頭の約20分間、主砲の姿はグラウンドになかった。井上ヘッドコーチと共に何らかの方法で復調の糸口を探っていたとみられる。矢野監督は「打てない時はモヤモヤもあると思うけど。内容の良い打席が多かった。こういうところからきっかけにしてもらいたい」と揺るがぬ信頼を口にした。

 九回には再び左前にはじき返し、10試合ぶりのマルチ安打をマークした大山。それでも「これを続けていかないと意味がない」と慢心はない。2カードぶりの勝ち越しで貯金を再び「20」へ戻し、前半戦の勝ち越しも決めた。16年ぶりのリーグ優勝へ、矢野虎には頼れる大黒柱がいる。

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