阪神・及川 首脳陣の評価急上昇 金村投手コーチ「競っている場面で」積極起用明言

 阪神・金村暁投手コーチ(45)が21日、甲子園での投手指名練習後に取材に応じ、及川雅貴投手(20)を勝ちパターンの前で起用する方針を示した。高卒2年目左腕はここまで7試合に登板し、1勝0敗、防御率1・86と好成績をマークし、前カード巨人3連戦(甲子園)でも好投。スアレス、岩崎、藤浪らとともに、救援陣では重要な役割を任せられることになりそうだ。

 1軍で奮闘中の左腕に、大きな役割が回ってきた。金村投手コーチは「登板間隔が空いても、しっかり結果を出しているというところで監督の評価も上がっている」と説明。「競っている場面でもガンガン使ってもらえるようになっていると思います」と現状を明かした。

 阪神は交流戦後に守護神・スアレス、岩崎、藤浪を勝ちパターンで使う方針を示していた。ブルペン陣の中でその次段階まで序列を上げてきたのが及川。同点、僅差のビハインド、もしくはリードしている六回など、よりチームの勝敗を左右する場面で起用されることになりそうだ。

 実際に20日・巨人戦では1点ビハインドの七回に起用され、1安打無失点。しっかりとピンチをしのいだ。金村コーチは「持っているもの一球、一球を見たら超一級」と及川のポテンシャルを絶賛。昇格当初は“敗戦処理”が主な働き場だったが、好投を重ねることで首脳陣の信頼を勝ち取ってきた。

 今後も結果を出し続ければ、同コーチが「(勝ちパターンの)登板を偏らせないというか、疲労を考慮しながら」と語っており、勝ちパターンに組み込まれる可能性は十分にある。高校時代はロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川、同僚の西純と共に「ビッグ4」と称された。逸材サウスポーにブレークの予感だ。

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