阪神ドラ1佐藤輝 セ界制覇弾!球団新人5人目 69年田淵に次ぐスピード記録

 6回、佐藤輝は右中間にソロを放つ
 6回、ソロを放ち伊藤将司(右)とタッチを交わす佐藤輝
 6回、ソロを放つ佐藤輝
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 「阪神2-6巨人」(19日、甲子園球場)

 “セ界制覇”の一撃だ。阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が2点を追う六回2死から右中間へ、巨人戦初アーチとなる17号ソロを放った。阪神の新人では5人目となるセ・リーグ全球団からの本塁打。また一つ歴史に名を刻んだが、試合には敗れた。20日の父の日は、勝利へ導く一発を聖地に架けてみせる。

 3本塁打を食らって連勝は「7」で止まったが、悲観することはない。怪物ルーキーの佐藤輝が宿敵・巨人に強烈な爪痕を残した。打球速度170キロ、飛距離132メートルの“セ界制覇弾”。伝統の一戦で初めてアーチをかけた。

 初対戦の戸郷に対して1打席目は初回1死一、三塁の好機で空振り三振を喫し、2打席目は二ゴロ。いずれも変化球で抑えられ、リベンジに燃えていた。そして迎えた2点を追う六回2死での打席。「変化球を頭に入れながら…」とフルカウントからスライダーをバットの芯に乗せ、右中間席に運んだ。

 3試合ぶりの17号ソロは「点がほしい展開で一本打つことができて良かった」と納得の一撃。阪神の新人でセ・リーグ全球団から本塁打をマークしたのは、2016年の高山俊に続いて史上5人目。また、1969年に5月までに達成した田淵幸一に次ぐ2番目のスピード記録だ。

 20日は父の日。一日早くプレゼントをもらった父・博信さん(54)は「巨人から打ったからある意味ベストホームランですね」と大喜びだ。小学2年時に父の似顔絵を贈り、高校時代にはビールタンブラーをプレゼントした孝行息子。20日も…もちろん狙っている。

 矢野監督は「状態自体は練習を見ていても良い方だと思う」と現状を評する一方、課題も指摘した。初回はチャンスで空振り三振に倒れ、四回と九回は先頭打者で凡退。「その状況の中でどういう打撃をしていくか。もっともっとレベルが上がってほしい打者」。まだまだ無限大の可能性を秘める。期待するからこそ、求めるハードルも自然と高くなる。

 月間MVPに輝いた5月に続き6月も打率・309、4本塁打、7打点と進撃中の背番号8。「変わらず自分のスイングをして」と持ち味のフルスイングを貫き、さらに一流選手の道を駆け上がる。

 敗戦後、佐藤輝は「勝たないと意味がないので、次は勝ちにつながるようにやっていきたいと思います」と悔しさをにじませた。次戦に勝利し、3カード連続勝ち越しを決める。“G倒弾”を放ち、Vロードを先導する。

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