阪神・ドラ1佐藤輝 マー君撃破だZ!楽天本拠で3240日ぶり負かした
「楽天1-9阪神」(12日、楽天生命パーク宮城)
マー君撃ちで新たな“勲章”だ。阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が、楽天・田中将大投手(32)から価値ある16号ソロ弾を放った。交流戦新人最多タイとなる12打点目とし、観戦に訪れた父方の祖父母も喜ばせた一発。田中将に本拠地で3240日ぶりとなる黒星を付け、交流戦勝ち越しを決めた勢いで13日も勝利を目指す。
規格外の飛距離を見せる新星・佐藤輝と、日米を席巻した田中将が杜の都で激突した。歴史的瞬間を一目見ようと球場、画面越しからファンは熱視線を送る。“モノノフ対決”としても注目の初対決。俺が主役だと言わんばかりの伝説の一撃で、マー君を撃破した。
「日本を代表するピッチャーですし、しっかりその中で自分の強いスイングをして、どれだけできるのかなと思っていました」
1点リードの六回2死。田中将が2ストライクから投じた膝元に食い込むスライダーを華麗にさばく。右翼席に突き刺さる16号ソロとなり、ベンチ前ではカメラに向かって敵地でZポーズを魅せた。
「ちょっと詰まってましたけど、しっかり当たったんで入るかなと。ゲームに入れば真剣勝負なので(モノノフ対決は)頭の中になかったですけど、注目が集まる中でしっかり打てて特に良かった」
この一発で19年にオリックス・中川圭が記録した交流戦新人最多打点の「12」に到達。本拠地登場曲のももいろクローバーZの「吼えろ」を同じく登場曲とする田中将から四回2死にも右前打を放ち、2安打と圧勝だ。
前日に引き続き、父方の祖父母が試合を観戦し、最高の勇姿を届けた。小学生の頃はこの球場で一緒に観戦した懐かしい記憶もあるだけに「祖父母の前で、思い出の場所でこういう活躍ができてうれしい」と感慨に浸る。
神宮でのプロ1号、近大在籍時の新記録14号も生観戦した“もっテル”祖父の勲さんは「そうなんですかね、やっぱり」と笑い「田中君から打ったんだからスゴイことですよ」と絶賛が止まらない。
小学校に進学する前に祖父から野球を教わったことが原点だが、食の面でも支えられた。宮城のブランド米のひとめぼれを幼い頃から実家で食し、さらに「カニが食べたい」と連絡した時などは祖母の美智恵さんから快く送られてきたという。パワーの源になった。
13日はリーグトップ7勝を挙げる同1位の早川(早大)と対戦する。「絶対に打ちたい」。マー君撃ちの次は、ドラ1撃ちへ-。6連勝の立役者となる。
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