阪神・原口が決めた!九回代打決勝二塁打「“越えてくれ”って願いながら走りました」

9回、勝ち越し適時二塁打を放った原口は塁上でガッツポーズ(撮影・田中太一)
9回、勝ち越し二塁打を放った原口を歓喜の表情で迎える阪神ナイン=札幌ドーム(撮影・飯室逸平)
9回、「矢野ガッツ」で原口を讃える矢野監督(左)=札幌ドーム(撮影・飯室逸平)
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 「日本ハム2-3阪神」(8日、札幌ドーム)

 阪神が土壇場の九回に試合を決めた。2-2の同点で迎えた2死二塁、代打原口が左越え決勝二塁打を放った。

 「チームが勝つことが一番嬉しいですね。最高の場面でゲームに出させて頂いて、緊張はあったんですが思い切っていこうと思いました」。原口はヒーローインタビューで力強く話した。

 日本ハムの守護神・杉浦との対戦。カウント3-1からの外角低めの131キロのスライダーを強振。力強い打球は前進守備の左翼・西川の頭上を越えていった。

 「少し詰まり気味だったんですけど、外野も前進守備で、“越えてくれ”って願いながら走りました」と打った瞬間を振り返った原口。二塁ベース上では二度、三度と手を叩いて、喜びを表現。「塁上でベンチ見た時、みんながすごく興奮していたので、ぼくもつられてしまいました」と笑顔を見せた。

 逃しかけた好機だった。九回は先頭のサンズがこの日チーム3本目の安打となる、右中間フェンス最上部を直撃する二塁打で出塁。矢野監督は代走に植田を、次打者・糸井に代打坂本を送りバントを指示する勝負手を打った。だが、坂本はバント失敗。続く北條は空振り三振に倒れ、2死となっていた。それだけに原口の勝負強さがひときわ光った。

 「しっかり準備ができた中で打席に迎えることが、いい結果につながったと思うので、これからも続けていきたいと思います」とその勝負強さを解説。「今は出たところでチームのために活躍する、貢献する、それが一番ですね」と誓った。

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