中田良弘氏の提言 阪神先発陣は今こそ完投目指せ 中6日での100球降板はない!

 開幕から盤石を誇り、首位快走を支えてきた阪神の中継ぎ陣に疲れが見え始めてきた。現役時代には先発も中継ぎもこなした阪神OBでデイリースポーツ評論家の中田良弘氏(62)は、今こそ先発投手は完投を目指せと力説した。

   ◇  ◇

 中継ぎ陣に登板機会増による陰りの色が見えてきた。ただこれは、終盤に勝利の方程式のメンバーを使えるゲーム展開になっているという、チーム状態の良さを表しているものだとも言えるんだよね。そんな今だからこそ、あえて言わせてもらう。先発投手は完投を目指そう-。

 54試合を消化した段階でチームの完投数が2(西勇の七回雨天コールド完投も含む)っていうのは、明らかに少ない。特に最近思うのは、先発投手の球数が100球を超えた時点で、首脳陣は自然と交代時期を探っているんじゃないかということだね。

 中4日での登板が多いメジャーでは100球前後での交代がベーシックだけど、日本は基本的に中6日が主流。1週間に1回しか投げないんだから、1回投げたら6日も調整できる。だから、首脳陣は先発投手に対して130球ぐらいは投げてもらうんだという、投手にしても130球は投げるんだという覚悟をマウンドで示してもらいたい。

 今より20~30球多く投げてくれれば、1イニング、多くて2イニング消化できるし、中継ぎ陣へのしわ寄せも軽減できる。球数が多くてもボールが元気ならば、もう1イニングというような発想が、今のチームには必要だと思う。

 8日からの交流戦最後の6試合はDH制が採用されるパ・リーグ本拠地での試合。継投に投手の打順の巡りという要素を加える必要がないだけに、先発投手のもうひと踏ん張りに期待したい。(デイリースポーツ評論家)

2023-11-05
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