岡田彰布氏が提言 阪神は「交流戦残り6試合、リリーフ総動員で立て直すべき」

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が6日、甲子園で行われた阪神-ソフトバンク戦を視察。2試合続けての大量失点で約1カ月ぶりの連敗を喫したチームについて「下降線をたどっている」と分析。交流戦残り6試合で立て直すべき戦略として、リリーフ総動員で本来の戦い方を取り戻す必要があると提言した。

  ◇    ◇  

 第2戦、そしてこの日の第3戦と負け方が良くない。ミスも絡んでワンサイドゲームの完敗。開幕から順調に来ていたが、交流戦に入ってチーム状態が下降線をたどっていることが分かる。

 この日は初回がすべてだった。ガンケルのアクシデントで急きょ、先発マウンドには西純が上がった。これはチームとしてしょうがない部分ではあるが、いきなり3点のビハインドを背負った。こうなるとソフトバンク先発の和田にとっては非常に有利な状況となってしまう。

 コントロールがいいベテラン左腕は、四球で自滅するケースがほとんどない。立ち上がりからテンポを上げられ、阪神のバッター陣は翻弄(ほんろう)されてしまっていた。

 これが0-0で引っ張り合うようなゲーム展開になっていれば、また違った結果になったかもしれない。それほど初回の3点のビハインドは重い。中盤にミスが絡んで失点を重ねたが、打線が下降線をたどっている現状から言えば、ポイントは立ち上がりの3失点になってしまう。

 開幕から順調に勝ち星を伸ばしてきていた要因は、“先行逃げ切り”の形で戦えていたこと。交流戦に入って勝ちパターンが打ち込まれたことで、戦い方が崩れてしまった。その穴を埋めるピッチャーも現状、自信を持って送り出せる状況にはない。

 そして中盤以降に追いかける展開を強いられることで、バッターの意識も変わってきていると思う。打線自体の状態も決して良いとは言えないだけに、交流戦残り6試合でチームを立て直すためには、通常よりもリリーフの枚数を増やして、どんどんつぎ込んでいく形にしてはどうかと思う。

 次週は全試合、パ・リーグの本拠地でDH制が採用される。ベンチからすれば投手の打順を心配する必要はないし、交流戦明けには4日間の休養日がある。この6試合に関しては投手をつぎ込んで、とにかく失点を少なくし、ゲームを壊さないようにする。本来の先行逃げ切りという戦い方を取り戻すためにも、投手陣の踏ん張りが必要だ。

2023-11-05
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