阪神・ドラ1佐藤輝“モノノフ対決”完勝マルチ 憧れ柳田の前で強烈!石川撃ち
「阪神6-1ソフトバンク」(4日、甲子園球場)
近大在籍時に“柳田2世”と称された阪神のドラフト1位・佐藤輝(近大)が、本家にも引けを取らない豪快なスイングで甲子園を沸かせた。柳田と初めて同じグラウンドに立った背番号8が魅せたのは、4点リードの六回2死三塁。先輩の元へ、強烈な打球を放った。
2ボールから石川の甘く入ったカットボールを捉えた。打球は右翼・柳田の前で弾む適時打となり、「いいところで打つことができて良かった」とサラリと話す姿が頼もしい。
続く梅野の打席では二盗を敢行。左手はタッチをかわしながら、右手でベースをタッチするヘッドスライディングを披露し、今季4盗塁目をマーク。甲斐キャノンからの“甲斐くぐり”に成功し、「自信にしていきたい」と笑顔だ。
試合前は井上ヘッドに導かれ、柳田と甲子園室内練習場で初対面。笑顔で接する柳田と対照的に、佐藤輝は新人らしく表情は少し硬かった。同じ左のスラッガーで何度も打撃映像を見てきた憧れの存在。普段は冷静な佐藤輝が、興奮気味に柳田への思いを口にした。
「(柳田のプレーを見られることを)すごくワクワクしています。何か盗めるところがあったら。こんなチャンスは少ないと思うんで、しっかり見たい」
柳田が二回先頭で、青柳の初球を簡単に中前打とした打撃には衝撃を受けた様子で「1球でバーンと打って。打球の速度や質とか…。やっぱり他のバッターと違うなというところを見られて良かったです」。球界を代表する強打者から受けた刺激は大きかった。
石川とのモノノフ対決は、3打数2安打1打点で佐藤輝に軍配。「僕の登場曲(ももいろクローバーZ『吼えろ』)を聞いてパワーアップしたらどうしようと思ってました。結果は2本打てて良かった」と笑いを誘う余裕も見せ、充実感たっぷりに球場を後にした。