阪神・藤浪に復調気配 降格後初0封、2四球1暴投も高め抜け球なし

 先発し、力投する藤浪
 2回、陽岱鋼に力強いボールを投げ込む藤浪
 試合後、バッテリーを組んだ長坂(右)と笑顔で話す藤浪
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 「ファーム交流戦、阪神3-2巨人」(29日、甲子園球場)

 甲子園も、この男の復活を待っているのかもしれない。阪神・藤浪が5回1安打無失点の好投。2四球1暴投も、これまでのように高めへ大きく外れるような抜け球はなく、安定感を見せた。

 「全体的に良かった。バランス良く投げられたと思います」

 初回、先頭・立岡に中前打を浴びたものの、許した安打はこの1本のみ。序盤は最速152キロの直球で押したが、「相手が真っすぐのタイミングで来ていたのもありますし、真っすぐだけでは先発としてやっていく上で厳しいと思うので」と中盤からはカットボールを中心に変化球を多く配分した。

 日々、最善の道を探している。「セットだったりノーワインドだったり、構えた時点でいい球が投げられる準備ができるような形で投げることを意識しました」。この日は走者を背負った際のセットポジションを、従来より背中を丸めてグラブを肩のラインまで上げる形に変更。これが奏功したのか、出塁を許しても崩れることはなかった。

 直近2試合で8四球3暴投と厳しい内容が続いていたが、2軍降格後4度目の先発で初めての零封投球。4月23日・DeNA戦以来となる聖地のマウンドで、復調気配を漂わせた。1軍返り咲きへ、この投球をきっかけとしたい。

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