阪神・佐藤輝、佐々木朗撃ち!交流戦初タイムリー “令和の怪物”初対決でいきなり
「阪神4-6ロッテ」(27日、甲子園球場)
“怪物”同士の初対決はテルに軍配だ。阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が、1点を追った二回無死一、三塁の場面で、ロッテ・佐々木朗から交流戦初打点となる同点の左前適時打を放った。勝ち越しにも成功し、そのまま勝ちきるかと思われたが…まさかの逆転負けを喫した。交流戦最初の3連戦は、5月初のカード負け越しというスタートとなった。
スラッガー・佐藤輝VS最速163キロの剛腕・佐々木朗-。令和に現れた2人の「怪物」が、甲子園で初激突した。ハイライトは1点を追う二回無死一、三塁の絶好機。背番号8は、悠然とバッターボックスに向かった。
19歳の若き右腕に、容赦なく襲いかかった。3球連続直球でカウント2-1となった後の4球目。佐々木朗の152キロ低め直球を逆らわずにはじき返す。三遊間を破る痛烈な一打を放ち、同点の左前適時打に。怪物対決を制した佐藤輝は、2度のガッツポーズをベンチに向かって披露だ。
両者の対決にくぎ付けになっていた7061人のファンも大盛り上がり。劣勢ムードをはね返す一振りが、甲子園の空気も一変させた。「1本欲しいところで、1本が打てたのが良かったです」と、納得顔をにじませる。
三回は中飛に倒れたが、2点リードの五回2死二塁に再び、佐々木朗との対戦の機会が訪れた。しかし、ここでロッテサイドは申告敬遠を選択。スタンドの虎党からは「え~…」という声も飛び交ったが、これも強打者と認められた証しと言えるだろう。
試合前、佐藤輝は「(佐々木朗から打てば)より注目が高くなると思うのでしっかり打てるように」と思いをはせていた。直接対決は2打数1安打1打点、1四球。有言実行の一撃で魅せたが、試合後は佐々木朗の直球のすごさにも言及した。
「すごい角度がありますし、力強い球を投げていた。すごい良いボールだなと思う」
今季公式戦での対決は、これが最後だが“令和の怪物”同士の直接対決は今後も白熱の予感が漂う。「向こうも真っすぐで抑えたいと思うんで、しっかりはじき返せるように準備したい」と“再戦”でもフルスイングで応戦していくつもりだ。
28日からは西武との3連戦に挑む。「やることは変わらず、しっかりと自分のするべきことをするだけ。良い意味でいつも通りいきたい」。目の前の試合に集中し、バットで勝利に貢献する。
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