阪神・大山が抹消 矢野監督「時間かかる」 2試合連続の悪送球、四回途中で交代

 3回、二飛に倒れベンチへ戻る大山
 9回、ベンチから戦況を見守る大山
 2回、オスナのゴロを一塁へ悪送球する大山
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 「ヤクルト2-2阪神」(5日、神宮球場)

 首位を快走する猛虎に激震が走った。今季初の引き分けに終わったヤクルト戦後、阪神の大山悠輔内野手(26)が背中の張りで出場選手登録を抹消されることが決定。大山はこの日「4番・三塁」で出場したが、四回の守備から交代していた。矢野燿大監督(52)は今後の4番や三塁について明言しなかったが、ドラフト1位・佐藤輝(近大)が“代役”を任される可能性もありそうだ。

 今季初の引き分けで終わった試合後、矢野監督がショッキングな事実を明かした。

 この日、途中交代した大山の状態を問われると「背中の張りで抹消する」と言明。「抹消するんやから、そりゃあちょっとは時間かかるやろ」と話した一方で「ただそれは、もっと悪くならないための抹消やから」と大事に至る前の判断であることも強調した。

 いつも通り「4番・三塁」でスタメン出場した大山だったが、二回にはオスナの三塁線への難しいゴロをさばくも、一塁への悪送球で失策を記録。打撃でも、2点を先制してなおも2死一、三塁の好機で迎えた三回には二飛に倒れるなど2打席凡退に終わり、四回の守備からベンチへ退いた。

 前日の試合でも一時逆転となる悪送球による適時失策を犯すなど精彩を欠いていた大山。2月のキャンプでは腰背部の張りを理由に、約2週間にわたり別メニュー調整を強いられた時期もあった。

 降雨ノーゲームとなった1日の広島戦(甲子園)での第1打席では初球をフルスイングした後に背中を伸ばすようなしぐさを見せ、その後2球を見逃して3球三振に倒れた。翌日の試合を欠場したことからも、あるいはその時に痛めた可能性もある。

 試合は2点をリードするも、五回に1点差にされ、八回に頼みの岩崎が同点に追いつかれた。4番・大山を欠いた打線は四回以降は沈黙。開幕から6連勝中だったヤクルトと引き分けた。

 貯金13で首位を快走する阪神だが、開幕から4番を務めてきた大山の離脱は痛い。「4番」「三塁」の代役について、矢野監督は「これから考える」と話すにとどめた。大山が欠場した2日に「4番・三塁」を任せた佐藤輝が大役を担うのか。サンズ、マルテの好調外国人に託すのか、あるいは1軍昇格秒読みの新外国人・ロハスなのか-。

 大山の1軍での実戦復帰は最短で18日のヤクルト戦(甲子園)からになる。4番を務めるキャプテンの離脱という緊急事態だが、他球団がうらやむほどの選手層の厚さで好調を維持していく。

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