阪神・小林 鬼門でもキラリ!9戦連続0封 七回危なげなく3人斬り!
「中日6-1阪神」(28日、バンテリンドーム)
目の前の打者をねじ伏せるため、ちぎれんばかりに腕を振る。阪神・小林が中日打線を力で抑え込んだ。2点ビハインドの七回から2番手で登板。「きょうも0点で抑えることができてよかった」。託された仕事を全うし、9試合連続無失点、防御率0・00を継続した。
攻撃に流れを呼び込む好投だ。先頭の高橋周を135キロのフォークで中飛。続く阿部も150キロ直球で中飛に仕留めた。最後は、木下拓を低めの136キロフォークで空振り三振。三者凡退に封じ、直後の八回に打線の反撃を呼び込んだ。
福原投手コーチは「状態もいいし、ボールも力があるボールを投げるし、角度もいいし。このままやってくれたら」と評価した。
試合を追うごとに頼もしさは増している。オリックスからの移籍1年目となった昨季はわずか2試合の登板だった。「悔いしかない1年だった」と振り返っていた小林。2軍で過ごした今春のキャンプでは制球をテーマに取り組んだ。その成果は今、十分に発揮されている。
マウンドでの意識は、無失点で切り上げること。「どんなポジションであれ、やることは変わらないと思う。任された仕事をしっかりやっていくっていうのが自分の中の一つの目標」。移籍2年目。チームのために腕を振る小林の躍進は止まらない。