阪神・ドラ1佐藤輝 新人最多タイ弾!沢村賞左腕の中日・大野雄から7号ソロ

 「中日2-1阪神」(27日、バンテリンドーム)

 末恐ろしいルーキーだ。阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)=近大=が二回、2試合連続本塁打となる7号ソロ。新人の4月末までの7本塁打は、ドラフト制以降では2003年の村田(横浜)に並ぶ最多タイ。これまで本塁打を放った試合は6戦6勝だったが、逆転負けで不敗神話はストップ。4月は残り3試合。球史を塗り替え、勝利を呼ぶ。

 飛球の行方を確信した佐藤輝は、歩きながらそっとバットを置いた。バンテリンドーム初打席で魅せた怪力に、ファンのどよめきが簡単に収まらない。

 大野雄の失投を完璧に捉えた。0-0の二回2死、初球のカットボールを空振りし、2球目をボールと見極めた後の3球目。高めに浮いた135キロのツーシームを逃さなかった。ジャストミートした打球は右翼席中段を突き刺す7号先制ソロ。「良い感じで打てました」。おなじみの「Zポーズ」をカメラに決め、笑顔がはじける。

 チームが通算6勝14敗と苦しめられてきた竜のエース撃ちは大きな価値がある。大学時代から大野雄の投球動画は予習済みで「ツーシームがすごいかなと思います」と話していた。その球をはじき返したが、本人は冷静に振り返る。

 「でも高めに浮いてきた甘い球だったので…。それを一発で打てたことは良かったと思います」

 25日・DeNA戦から2試合連発で、今季2度目の5試合連続安打。新人の4月末までの7本塁打到達はドラフト制以降、横浜・村田が2003年に記録して以来の快挙だ。

 飛距離125メートルの一撃を井上ヘッドコーチはベタ褒め。「一番セントラル・リーグで広い球場を問題にしない打撃で、あれは素晴らしい一発だった。前回(14日・広島戦)も森下を、(今回は)大野(雄)を打ったとか。そういうような星を持っている」と絶賛した。

 4月だけでも6本塁打。あと3試合で1本放てば村田超えを果たし、1969年に月間球団新人最多の7本塁打を放った田淵に並ぶ。「そこについて特に意識はないですけど、もっと打って、チームの勝ちにつながる一本を打っていけるように頑張ります」と勝利を求めてフルスイングしていく。

 本塁打を打てば6戦6勝と不敗神話が続いていたが、この日で途絶えた。ただ、前を向いて戦っていくことに変わりはない。昨年3勝9敗。今年も初戦を落とした。チームが鬼門とするバンテリンドームだが、偉業弾で勝利を呼び込む。

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